劇団かもめんたる第9回公演「君とならどんな夕暮れも怖くない」舞台挨拶付き上映会レポ

「君とならどんな夕暮れも怖くない」は、ウィルスが蔓延する世界では人との関わりが廃れていき、取って代わるようにアンドロイドが普及した近未来の話。
劇団かもめんたるとしては初となる今回の舞台挨拶付き上映会が12月21日に開催。新宿バルト9には大勢のファンが集まった。また1月19日より劇団かもめんたる S.ストーリーズ公演 vol.1「S.ストーリーズ」が座・高円寺1で上演される。こちらは劇団かもめんたる初のショートストーリーオムニバス作品。

登壇したのは、岩崎う大(ビルコブ役)、槙尾ユウスケ(ケン役)、小椋大輔(モップ役)、もりももこ(ミルカ役)、宮下雄也(ジャモン役) MCは土屋翔 (べノン役)。
上映作品と最新作「S.ストーリーズ」などについて語った。簡単な挨拶の後、「上映された君とならどんな夕暮れも怖くない」の話、岩崎う大は「コロナが大流行りの時で劇場も半年ぐらい閉じてて、ただ、本多劇場さんがいち早く開きました。自粛と重なって、それからいろんな演劇の”作法”もわかってきて自然とそういうタイミングで、制限かけずに向き合おうと…制限しない表現、自分を救おうと…久しぶりにお客様が劇場で作品を観てて、今しかない貴重な空間、体験を。社会情勢も織り交ぜて!楽しんでもらえたかな」とコメント。

宮下雄也は、この作品で、劇団かもめんたる初参加。「岩崎う大さんのお笑いは観てまして、めちゃくちゃ面白いなと。ツイッターをフォローしたら、フォローしていただいて、それで初参加、と」と”ご縁”についてコメント。さらに「お話進んで、めちゃくちゃ繊細な稽古で…発想が面白くて稽古が楽しみで。コロナ禍なので会話も極力しないようにして、でも面白いっていう感情は抑えられなくって」と当時を振り返った。槙尾ユウスケはAI役、役について「ロボットの役ってちょっと難しいですよね。でも人間に近いロボットなので意識せずに割と人間としてやってましたね。ケン役、事務所の先輩のキャラをイメージして役創りを、その人になりきる感じで」と役創りの方法について語った。さらに「一番、人間的、最初は斜に構えていますが、可愛げがあるっていうんでしょうか。作品の終わり方は『はーそういうことか』と」と役や作品について振り返った。

また奇抜なメイクの話になり、もりももこが「毎日、試行錯誤してて」と言い、小椋大輔が「あーでもない、こーでもないと…そうしてたら、槙尾さんが実はメイクの資格を持ってて『俺に聞けよ〜』と(笑)教えてくれればいいのに(笑)」と裏話を。槙尾ユウスケは「楽しかったな〜」と。また、ジャモン役の髪型の話になり、当初はカツラのつもりだったようだが、「(宮下雄也が)切りますよって…やってくれて」と岩崎う大。この髪型、「評判が良くって」と宮下雄也。役創りへの熱いエピソード。
それから1月の次回公演の話になり、現在、稽古中。岩崎う大が「本当は第12回公演になるはずだったんだけど」と前置きし「オムニバスを。劇団を経験してそろそろと…実際にやったらやっぱり違う…普段より笑いが多いです。コントとは思うんですが、不気味だったり…」とちょっとだけ”中身”について言及。もりももこは「役の流れだけでなく、笑いを確実に起こすポイントを把握して人物として提供するのか…」といい、岩崎う大は「いい悩み!人物だけじゃなくってね。その瞬間をね、お笑いの」
とコメント。宮下雄也は「う大さん、変態!!ジワってくる変態の、全体のリズム、稽古がたまんない!”これ、これ”と。久々、これがう大さんだ!と」と宮下雄也、今回はゲスト出演だが、稽古が楽しくって仕方ない様子。

槙尾ユウスケは「今回はダイナミックに展開している、コントの切り替えが難しいかも。オムニバスなので、一回役を落として別のキャラにならないと、リズム感も変わるし。でも普段のコントに近いかな?」とオムニバスならではの難しさを。小椋大輔は「待ってました!の状態です!かもめんたるファンなので〜。単独ライブとか2人でやってるそれに近いかな?お得感のある公演」とPR。

そしてMCの土屋翔より、「前回公演のDVD、劇団かもめんたる第11回公演『ソルティーなんとかメモリー』今、発売です!」客席から拍手。岩崎う大から「『しばらくお休みします』っていうくらいの僕の中ではそれ以上の手応えがあった作品で『君とならどんな夕暮れも怖くない』、この作品の流れを汲んでたり。「からゆきさんに関するノンフィクション小説を読みまして、人間の強さみたいなのを感じまして、やるならエンタメで。火星に人間が行って植民地にして、火星人ではなくって他の星から来た宇宙人がいて売春とか野蛮な感じの時代に設定して書きました」といい、早速、宮下雄也が「観に行きました、今年、ダントツの1番!!!」主役はナイロン100℃の犬山イヌコ。「すごい演技で、すごい作品です!是非!今日の作品と一緒に」と絶賛PR。
時間も押し迫り、締めの挨拶。

宮下雄也「すごい時間が流れています、稽古、進んでいます。すごい作品になります!是非是非!」
もりももこ「『君とならどんな夕暮れも怖くない』はコロナ禍でようやくできた思い出深い作品です。観ていただけて嬉しいです!『S.ストーリーズ』も宜しくお願い致します」
小椋大輔「『S.ストーリーズ』は稽古が始まったばかりですが、1回1回凝縮した劇団かもめんたるワールド、お楽しみに!!」
槙尾ユウスケ「『君とならどんな夕暮れも怖くない』は人間の良さ、感情があります。劇団かもめんたるは他の劇団にはない感情を突いています。『S.ストーリーズ』、オムニバスで、いろんな感情を是非!」
岩崎う大「映画館で上映会をやっていただいて感謝です。『君とならどんな夕暮れも怖くない』も面白いし、いろんな作品を映像で観ても面白かったと感じていただけたら。作品はDVDになっていますが、でも生で!『S.ストーリーズ』お待ちしております!」客席から拍手、この日、ほぼ満席。
劇団かもめんたる第9回公演「君とならどんな夕暮れも怖くない」は第65回岸田國士戯曲賞ノミネート作品。コロナ禍だからこそ生まれた作品。次回公演は初オムニバス、どんな公演になるのか稽古中につき、日々進化、初日は1月19日より。

[劇団かもめんたる第9回公演「君とならどんな夕暮れも怖くない」DVD 発売中]
注文受付URL:https://gekikamo.thebase.in/items/38937777
©劇団かもめんたる×サンミュージックプロダクション

<劇団かもめんたる S.ストーリーズ公演 vol.1「S.ストーリーズ」>
劇団かもめんたる初のショートストーリーオムニバス作品
◆日時:2022年1月19日(水)~23日(日)
◆会場:座・高円寺1
◆出演:岩崎う大(かもめんたる)、槙尾ユウスケ(かもめんたる)/小椋大輔、もりももこ
、土屋翔 /宮下雄也、高畑裕太(ハイワイヤ)、四柳智惟、荒威ばる、野口詩央、佐藤真 弓(猫のホテル)
◆公式サイト
https://gekikamogekikamo.wixsite.com/gekikamo/featured-project

© 株式会社テイメント