「砂漠の天使」が長崎バイオパークに仲間入り 「スナネコ」雌と雄、24日から展示

神戸どうぶつ王国から迎えたスナネコの雄「マフ」(写真左)、 那須どうぶつ王国からやってきたスナネコの雌「ハディーヤ」(長崎バイオパーク提供)

 愛くるしい表情やしぐさから「砂漠の天使」といわれる野生ネコ「スナネコ」2匹が24日から長崎バイオパーク(長崎県西海市西彼町)で展示される。
 スナネコはアフリカ北部や西アジアの砂漠などに生息。ネコ科では最小の部類で体長は約40センチ。過酷な環境を生き抜くため牙や爪が鋭く気性も荒い。ペットには不向きとされる。専用の飼育舎を設けて展示する。
 2匹は那須どうぶつ王国(栃木)で生まれた雌のハディーヤ(1歳)と、神戸どうぶつ王国から迎えた雄のマフ(同)。ハディーヤはアラビア語で「贈り物」、マフは「救世主」を意味する「マフディー」にちなんだ。
 国内の動物園でスナネコを展示しているのは現在、両王国と沖縄の3施設。バイオパークの2匹は今のところ別々の部屋で暮らしているが、種の保護に向け赤ちゃんの誕生も期待されている。伊藤雅男園長は「みなさんに幸せを呼ぶ招き猫のような存在になってほしい。見れば笑顔になれます」と話した。


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