米軍シュワブ従業員もオミクロンか コロナ感染者をゲノム解析へ

 沖縄県は21日、新型コロナウイルスのオミクロン株感染の疑いがあるとして、米軍キャンプ・シュワブの基地従業員とキャンプ・ハンセン関係者の2人についてもゲノム解析を進めていることを明かした。2人ともすでにコロナ感染が判明している。これまでにオミクロン株の感染が確認された4人は、いずれもハンセンの従業員・軍属とその家族だった。ハンセン以外の基地にもオミクロン株が広がっている可能性が浮上している。

 これとは別に、県が21日に発表した感染者11人のうち、ハンセン関係者が計4人いた。うち3人は19日に沖縄市で行われたハンセン従業員らを対象としたPCR検査で陽性が判明した。

 また、すでにオミクロン株感染が確認されたハンセン関係者と家族に当たる10歳未満の小学生もコロナに感染した。

 県はこの4人について、まずはデルタ株かの確認を進めている。デルタ株でなかった場合にウイルスのゲノム解析を行い、オミクロン株かどうかを判断する。

 県の糸数公医療技監は「ハンセン以外の基地の人も、不安がある方は接触者PCRセンターで検査を受けられる」として、受検を呼び掛けた。

 (知念征尚)

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