タイガースの一塁ベースコーチが49歳で急死 死因は公表されず

日本時間12月22日、タイガースは一塁ベースコーチのキメラ・バーティーが49歳で急死したことを発表した。現役時代に俊足の外野手としてメジャーで6年間プレーしたバーティーは、パイレーツとフィリーズで指導者として活躍し、今季から外野守備走塁インストラクターとしてタイガースに加入。シーズン途中の7月16日(現地時間)には一塁ベースコーチに任命され、先日発表された来季のコーチングスタッフにも名を連ねていた。なお、バーティーの死因は公表されていない。

タイガースのA・J・ヒンチ監督は「球界の多くの人々と同様に、私はキメラの訃報に大きなショックを受けています。今年のスプリング・トレーニングのときから彼が選手のために尽くすコーチであることは明らかで、新人から10年以上のベテランまで、誰とでも深い関係を築くことのできる不思議な能力を持っていました」とコメント。「私は彼の無私の精神と適応力を誇りに思っていましたし、(それが評価されて)彼は素早くメジャーのコーチングスタッフに加わりました。彼は野球と人生における明るい未来を楽しみにしていたと思います。球界は素晴らしい男を失いました。そして、それ以上に重要なのは、彼の家族が愛する婚約者、父、息子を失ってしまったということです」とバーティーの死を悼み、バーティーの家族を思いやった。

バーティーは1993年ドラフト1巡目(全体11位)指名でオリオールズに入団し、1996年にタイガースでメジャーデビュー。この年は110試合に出場して打率.253、1本塁打、14打点、20盗塁、OPS.612をマークしたが、翌年以降はこれを超える成績を残すことができなかった。パイレーツの球団組織でインストラクターとして活躍し、2017~19年には一塁ベースコーチを経験。2020年はフィリーズで走塁とバントのインストラクターを務め、今季からタイガースに加わり、来季もコーチを務める予定だった。

来年7月に50歳の誕生日を迎えるはずだったバーティー。婚約者のテリーさんと3人の子供(24歳と21歳の息子と15歳の娘)を残して49歳という若さでこの世を去った。

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