美人占い師レスラー・チェリー「人の持つ才能、使命を示す」占いで話題 "本業"では26日に王座挑戦

強くて、神秘に満ちた美人占い師レスラー・チェリーを知っているだろうか。現在、フリーの女子プロレスラーとして数々の団体に参戦。12月26日には、プロレスの殿堂である東京・後楽園ホールで覆面女子レスラー・Leonの持つPUREーJ認定無差別級王座にも挑戦する実力派である。

157センチ、52キロと小柄ながら、その愛らしいルックスで女子プロレス界では知られた。高校時代には地元のヤンキーが奪いになったという伝説さえも残っている。

当初は、女性同士の取っ組み合いのけんかを見せる興行「キャットファイト」のファイターとして活躍していた。だが、2004年にキャットファイトを卒業し、本格的に女子プロレスに参戦。自らのリングネームにちなんだ「チェリトーンボム」や「春夜恋」を武器に、ユニオンプロレスやDDTプロレスの所属選手として他団体のリングにも積極的に上がってきた。獲得したタイトルも多い。

そんなチェリーが本格的に占い師の道を歩み始めたのは、2018年4月30日にDDTを退団したのがきっかけだった。その後、研究や勉強を重ね誕生日や名前を数字化し、魂や精神や心に働きかけるメッセージを得意とするシンクロニシティカード使った占いを行っている。

チェリーの占いの特徴、他の占いとは違い未来を教えることではない。「その人の持つ才能、使命を示すこと」だという。「その人の待つ運命はひとつではないと思います。運命は多くある。私はその人に“目的地”を設定してもらい、どうしたらそこにたどり着けるのか-を占っていきたい」と、自らの考え方を話す。

当初はLINEを使った占いなども行っていたが、他の占いと同様に「未来を教えてください」という依頼が多かった。そのため、現在は自らの物販を販売するサイト「CHERRY STORE」を立ち上げ、その中で占いメール鑑定やZOOMオンライン占いなどを中心に「どうしたら、自分の設定した夢、目的地に到達できるかのお手伝いをする占い」を行っている。今後は新型コロナウイルス感染症の状況によっては、以前のように対面での占いの受付も拡大していくことになるという。

チェリーは「ファンタジー・イリュージョン」のニックネームを持つ。まして、占い師という側面を持つだけに、その神秘性はますます増している。だが、美しい薔薇(バラ)にはやはり棘(トゲ)がある。彼女の「私はプロレスラー」という言葉をゆめゆめ忘れてはならない。

(デイリースポーツ・今野 良彦)

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