目指す未来へ課題探る 日向 ひまわり塾生成果発表

 将来を担う人材育成事業「ひまわり塾」(日向市ひまわり基金事業推進協議会主催)の学習成果を発表するプレゼンテーションは18日、日向市役所であった=写真。持続可能な開発目標(SDGs)を取り入れながら「ありたい未来」について意見を述べた。
 受講生20人は4班に分かれて発表。発表では、同市の人口減少や少子高齢化の現状に着目し、ITを駆使して第1次産業の生産性向上を目指す大学の創設を提案するものや、市内企業と連携した職業体験の実施や、趣味やスポーツを通じて世代を超えたつながりをつくるなど、具体的なアイデアも上がった。
 同協議会の是沢利保会長は「提案した内容を頭に置いて活動してほしい」。メイン講師でSDGsコミュニケーターの難波裕扶子さんは「SDGsを夢物語という人もいるかもしれないが、一緒にやってきた仲間と未来につなげていってほしい」と話した。
 同事業は9月に開始。同市を中心とした10~60代の20人が計7回の講座を受け、SDGsの本質や地域課題解決への手だてを探った。同市亀崎、会社員石田愛望(あみ)さん(19)は「SDGsの内容だけでなく、幅広い年代の方と交流でき勉強になった」と話していた。同事業は来年度も行うという。

© 株式会社宮崎日日新聞社