17日に大阪市北区で発生した雑居ビル放火火災を受けて全国で実施されている類似建物への緊急立ち入り検査について、上越地域消防局は21日から、管内の73件で検査を実施している。28日までの予定。
調査の内訳は上越市で13件、妙高市で60件。対象となるのは3階建て以上で、地上に直結する屋内階段が一つしか設置されていない建物。特に妙高市はスキー場やホテルなど、調査対象となる建物が多いという。
調査のポイントは、防火管理の実施状況や消防用設備などの設置状況、避難経路となる階段などの状況の2点。特に消火設備は、消火器から火災報知器、屋内消火栓など、建物の規模や用途によって内容が異なるため、詳細な点検が欠かせない。不備があれば建物の管理者に是正指導し、すぐに改善できない場合は設置計画を提出させるという。
上越地域消防局予防課は「事件、事故につながらないよう、確認と管理を徹底したい」としている。