いくつもの名作が、こうして生まれた! 向田邦子、松田優作、樹木希林たちと結んだ芳醇絶佳な記憶を辿る、名脚本家のおいしい自叙伝!

おなかが空くと、 いつもあのひとを思い出す――。 向田邦子、 松田優作、 深作欣二、 樹木希林、 須賀敦子、 佐野洋子、 森田芳光…かれらと囲んだ味や匂いは、 やがて名脚本家の肉となり血となった。 俳優という不思議な生きものとの縁、 監督たちとの切磋琢磨、 「ものを書く女」の先達たち、 脚本家の「心」を教えてくれた師匠、 そして、 伯母である伝説の女優・赤木蘭子と暮らした少女時代――。 「それから」「阿修羅のごとく」等の名脚本家が、 〈食事の光景〉でよみがえらせた、 豪奢きわまる〈失われた時〉。

目次より

・松田優作さんと「にぎり寿司」 ・深作欣二さんと「キムチ鍋」 ・向田邦子さんと「おうちごはん」 ・岸田今日子さんと「うな重」 ・佐野洋子さんと「チャチャッと野菜の炒め煮」 ・須賀敦子さんと「フ・リ・カ・ケ」 ・樹木希林さんと「玄米の味噌雑炊とうち糠漬け」 ・加藤治子さんと「おかちん」 ・森田芳光さんと「桃の冷製パスタ」 etc.…

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