真鶴町の松本一彦町長が選挙人名簿抄本を不正にコピーし町長選に使用するなどしていた問題を巡り、町は22日、問題の真相究明や再発防止などに向けた第三者委員会を設置した。松本町長は「私自身や町職員の法令順守意識改革が必要。速やかに進めていただきたい」と述べた。
委員に委嘱されたのは、関東学院大法学部の今村哲也教授(行政法)、弁護士の加藤勝氏、横浜国立大大学院国際社会科学研究院の板垣勝彦准教授(行政法)の3氏で、今村氏が委員長に就いた。
冒頭の松本町長のあいさつ以外、非公開で行われた。松本町長は町が作成した委員会設置要綱について「事実解明と再発防止が急務。調査範囲を広げて委員会の終了期間を延ばすことはふさわしくない」と話し、違法性が報告された場合、刑事告発などの判断は町議会や町民に任せたいと意向を示した。