逗子の海に車ごと転落「助けなければ」 石で窓ガラス割り、状況確認 救助の米国籍男性に感謝状

田渕署長(右)から感謝状を受け取ったクリストファーさん=逗子署

 神奈川県警逗子署は22日、逗子市の会社員で米国籍のデロング・クリストファー・ポールさん(29)に感謝状を贈った。

 10日朝、同市新宿5丁目の国道134号で、横須賀市の男性(56)が、車ごと約10メートル下の海に転落する事故が起きた。

 スタンドアップパドルボードの帰りだったクリストファーさんは車を発見し、通行人に通報を依頼。車の窓ガラスを石で割って男性の状況を確認し、駆けつけた救急隊や署員に引き継いだ。

 救急搬送された男性は一時低体温症だったが回復し、大きなけがはないという。

 「私が助けなければと思った」というクリストファーさんを、田渕元司署長は「判断力と勇気が素晴らしい」と称えた。

© 株式会社神奈川新聞社