洞窟に閉じ込められたかのような臨場感 タイ洞窟遭難 奇跡の救出劇の舞台裏を追う 「THE RESCUE」予告

2022年2月11日より劇場公開される、タイ洞窟遭難事故の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画「THE RESCUE 奇跡を起こした者たち」の、予告編が公開された。

公開された予告編は、タイ・チェンライのタムルアン洞窟を上空から捉えた映像から始まり、昼夜を徹して無事を願い、祈りを続けている、洞窟内に閉じ込められた少年たちの家族の姿が映し出される。遭難から10日後、必死の捜索で全員の生存は確認できたが、救出方法がない。絶体絶命の状況で、民間の洞窟ダイバーたちが協力することとなる。実際に救助にあたったダイバーは、「もし死なせてしまったら…」と世界から注目を集めた救助活動にプレッシャーを感じていたことを明かす。

タイ海軍特殊部隊に約2年間に及ぶ交渉によって手に入れたという、当時の貴重な救助映像も特別に使用されている。見る者が真っ暗闇の洞窟内に閉じ込められたかのような臨場感あふれる映像とスリリングな音楽とナレーションによって、ドキュメンタリーでありながらドラマのような緊張感の漂う予告編となっている。

「THE RESCUE 奇跡を起こした者たち」で描かれるのは、2018年6月23日に発生した遭難事故。洞窟探検をしたタイのサッカーチームに所属する12人の少年は、豪雨によって洞窟が浸水したことによって、出入り口がふさがれてしまう。捜索作業が始まるものの、洞窟内は増水し救助は不可能と思われた。タイ海軍特殊部隊、米軍特殊部隊など数千人が応援のために集まったが、洞窟ダイビングは死のリスクが高く、特殊技能が必要であるため、少年たちの救出活動は進まない。そこで世界各地から集められたのは、民間の洞窟ダイバーたちだった。彼らを中心にした決死の救出作戦が始まる。

「フリーソロ」で2019年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チンの2人が監督。救出劇の詳しい内容を明らかにしながら、洞窟探検のエキスパートたちの果敢な挑戦と功績を映し出したドキュメンタリーとなっている。2021年のトロント国際映画祭では観客賞を受賞した。

【作品情報】
THE RESCUE 奇跡を起こした者たち
2022年2月11日(金・祝)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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