【新型コロナ】WHO「ワクチン接種率目標達成国、半分だけ」

 WHO(世界保健機関)は22日、世界の国々の新型コロナワクチンの接種率について「目標を達成できた国は加盟国の半分だけ」と明かし、各国への公平な分配がなされていないと批判した。予定通りの分配であれば9月にはすべての国が目標を達成できていたという。

「不公平な分配で命が奪われている」

 WHOのテドロス事務局長は22日、10月に発表した「すべての国で今年中に40%の接種率を達成する」というWHOのワクチン世界戦略について、現時点で達成できた国は加盟国の半分だけと明かした。供給量からすれば9月には目標を達成できていたはずであり、先進国を中心にブースター接種などが進められているため他の国への分配が進んでいないとし「不公平な分配で命が奪われている」と一部の国の動きを批判した。

 また同氏は感染拡大しつつあるオミクロン株について、重症化率が低いのではないかという一部の観測に対し「結論づけるのは時期尚早だ」と警戒をゆるめないよう呼びかけた。

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