地域の宝、神殿再建 熊本地震被災の木山神宮「ようやく第一歩」 益城町

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5年8カ月ぶりに再建された木山神宮の神殿。竣工祭で獅子舞が奉納された=22日、益城町

 熊本地震で被災し、再建工事を進めていた熊本県益城町の木山神宮の神殿が完成した。22日に竣工[しゅんこう]祭があり、神職や氏子らが地震から5年8カ月を振り返りながら再建を祝った。

 2度の震度7に襲われ、江戸時代に建立された神殿と拝殿が全壊。損傷が少なかった部材を取り出す作業を経て、2019年12月に神殿の再建工事に着手していた。建築面積65平方メートル、高さ約10メートルは、いずれも地震前と同じ。伊勢神宮(三重県)から寄贈されたヒノキ材などを用いて耐震補強した。

 約2万個の部材のうち7割を再利用し、分解調査を含む総事業費は約2億1千万円。地震後に町重要文化財に指定されており、費用の75%は県の復興基金や町の補助金を活用した。

 式典には氏子や設計、施工関係者ら約80人が出席。獅子舞や神楽を奉納し、出席者が玉串をささげた。矢田吉定宮司(71)は「きょうを待ち望んでいた。長い道のりだったが、ようやく第一歩を踏み出した。町の復興のシンボルとして歩んでいきたい」と謝辞を述べた。残る拝殿は来年4月から再建工事が始まる予定。(立石真一)