綾瀬はるか、竹野内豊、佐藤健らが着物姿で登壇!「義母と娘のブルース」新作SP会見

TBS系で2022年1月2日に放送されるスペシャルドラマ「義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル」(午後9:00)の制作発表会見が行われ、主演の綾瀬はるかをはじめ、共演の竹野内豊、佐藤健、上白石萌歌、井之脇海が着物姿で登壇した。

本作は、桜沢鈴氏による4コマ漫画「義母と娘のブルース」(ぶんか社)を原作に、2018年7月期に「火曜ドラマ」枠で連続ドラマ化されたヒット作の、完全新作スペシャル。主人公の宮本亜希子(綾瀬)が再建した企業がハゲタカ・岩城良治(竹野内豊)に乗っ取られるが、その男は亡くした夫・良一(竹野内豊・2役)にそっくりの人物。ハゲタカへのリベンジと、岩城への複雑な感情で揺れ動く亜希子。そして、岩城の標的となった「ベーカリー麦田」の店長・麦田章(佐藤健)も巻き込んだ三角関係に発展!? そんな義母を、娘のみゆき(上白石萌歌)は成長した大人のまなざしで見守っていく。

2年ぶりの続編だが、綾瀬は「久しぶりに眼鏡とスーツとアタッシュケースを持ったら、スッと体が覚えていた亜希子さんに戻って、てきぱきカチカチきっちりと、気合を入れて演じさせていただきました。今回、亡き旦那さんに顔がそっくりな人に、ちょっと亜希子さんが恋心を持つみたいなところがあって、その葛藤と揺れるシーンにはすごくユーモアがあるんです。そこを一生懸命演じさせていただきました。高いヒールを履いているので、背筋を伸ばしてカツカツカツと同じリズムで歩きました!」と、すぐに亜希子に戻れたと振り返る。

2役を演じる竹野内は「良治が宮本家にどんな影響を与えていくのか楽しみにしてもらいたいです。一つの作品の中で一人二役というのは、あまり今までなかったものですから、とても新鮮な気持ちで楽しんでやらせていただきました。(良一と良治は正反対のキャラクターだが)今回は、皆さんを振り回すポジションだったので、ちゃんとできたか心配ですが、出来上がりを私も楽しみにしています」と語った。

「ここまで“愛されバカ”のような麦田というキャラクターを演じるのが楽しい」という佐藤は、「今回が麦田的にも一番やらかしてしまうんですよ。だから、ぜひテレビを見ながら、しかってほしいなと。親心とは言いませんが、麦田を温かい目で見守りながら、『お前、何やってんだ』とツッコんでもらえたらありがたいなと思います」とコメント。

そんな佐藤のコメントに笑いが止まらない様子の綾瀬は、「今回は、麦田、さらにパワーアップしてますね」と佐藤に話を向けると、佐藤は「僕は正直、不安だったんですよ。台本を読んで。さすがにここまでこいつバカで大丈夫なんだろうかって思ってたんですよ(笑)。ただ、綾瀬さんからは、『それが麦ちゃんのいいところだよ』って言ってもらえたので、思い切って演じました。どうなっているかは僕も分からないので不安です」と吐露。

すると、「これまでも結構バカでしたよね」という司会者の言葉に、「そうなんですけど、今回は比にならないぐらいやってますね。良治さんという方が、ものすごく乗せるのがうまいんですよ。麦田を気持ちよくさせるんです。麦田は乗せられて、乗せられてやってしまいました」とコメント。竹野内は「気持ちよくノッていただけるので楽しかったですが、なかなかこういう佐藤さんって見られないと思うので、目の前で本当に大丈夫かなって。振りきってやられていたので、楽しみにしてください」と期待を持たせた。

上白石は「お父さんにそっくりな姿をした良治さんに、お母さんがどんどんひかれていく姿を見て、少し戸惑いつつも、みゆきはお母さんの幸せを一番に願っているので、ずっと応援したり、お母さんの背中を押したりするのが、すごく楽しかったです。子どもみたいに照れたり、ドキドキしたりしてる亜希子さんは初めて見たので、亜希子さんの初めて見せる表情にもぜひ注目して見ていただきたいです」と、恋する亜希子の姿を見どころに挙げた。

そして、みゆきの幼なじみ・黒田大樹を演じる井之脇は「まず、ようやく学ランを卒業できたのがホッとして。2年ぶりで、僕は綾瀬さんと逆で。衣装合わせの時に学ランじゃなかったので、着た時に大樹ってどんなだっけな、と思うところがあったんですが、現場に行って皆さんのお顔を見て、特にみゆきの顔を見たら、なんとなく、あの時こんな感じだったなという気持ちになることができて、懐かしい気持ちで思い出しながら演じていました」と共演者と顔を合わせたことで、すぐに作品の世界に戻れたことを伝えた。

また、印象的なエピソードを、佐藤は「良治さんが、ハゲタカファンドのマネジャーなんですね。綾瀬さんがそれを麦田に説明するんですけど、麦田はそんな言葉を知らないから、『ハゲ!?』って思うんですよ。その『ハゲ』っていうワードに綾瀬さんが小学2年生くらい笑ってました。ずっと」と明かすと、綾瀬は「すごい面白かったですよね」とにっこり。佐藤は「面白いんだけど、そんなにもう大人になると笑わないんですよ。そこまで」と無邪気な綾瀬にツッコミを入れ、「(綾瀬は)本番中も笑ってましたからね。こっちが一生懸命やってるのに!」と現場での様子を暴露すると、綾瀬は「『ハゲ』っていう2文字が頭に残っちゃって…。麦田、最高に面白いです」と楽しそうに笑った。

さらに、綾瀬は「みゆきちゃんがすごく大人になられてて。亜希子さんが初めての恋心でどうしていいか分からないって困惑しているのを、お母さんみたいなまなざしで見てくれて。あぁ、娘が成長したんだなと感じました」としみじみ。

上白石も「綾瀬さんと竹野内さんと遊園地に行って、ロケをして。朝の7時くらいから一番怖いジェットコースターに4回連続で乗ったりして。そういうハードさも楽しかったり。亜希子さんと2人のシーンは、以前と同じおうちの同じ配置で、一緒にお酒を飲むっていうシーンがあって。あの時は高校生だったのに、いろいろな時を経て、みゆきちゃんも大人になれたんだな、と思うとすごく感慨深かったです」と語った。

竹野内は「上白石さんがおっしゃっていた、遊園地での撮影が、ものすごく寒かったんですね。でもお二方が何度も何度もジェットコースターに乗っていてすごく楽しんでいらしたので、若いなって(笑)。あとは今回は一人一人のキャストの、今まで見たことのないような表情が見られるんじゃないかなって思います」と綾瀬と上白石が楽しんでいたことを報告した。

井之脇は「健さんと2人のシーンで、ちょっと男色をにおわせるようなシーンがあるんですけど…、それは健さん演じる麦田は、そんなつもりじゃなく真剣にそれをやっているんですけど、言ってしまえば、健さんがズボンを下ろすシーンがあるんですよね。そこを、健さんがものすごく真剣に演じてて、僕からは顔が見えないのでオンエアを楽しみにしてほしいんですけど。モニターをチェックした時の健さんの顔がすごくて、こんなに真剣にズボン下ろす人がいるんだと思って、ツボっちゃってずっと1人で笑ってましたね(笑)」とエピソードを述べ、そのシーンを楽しみにしてほしいとアピールした。

新年の放送に合わせて、綾瀬がドラマにちなんだ書き初めを披露。そこには「楽」と書かれており、「『楽』という字です。すごく楽しい作品になっていると思います、ということと、お正月新年、皆さんに楽しんでいただきたいという思いを込めて、みんなでこの字に決めました」と解説し、出来栄えは「初めてちゃんと書いたので、(筆に)墨をつけたところから太さが違いますけど、味ということでお願いします」とはにかんだ。

最後には、ドラマのヒットと人々の健康を祈願し、5人そろって鏡開きを。綾瀬は「登場人物それぞれが誰かを思っていて、本当に愛のある、そして笑いのある作品になっていると思いますので、皆さんたくさん笑っていただいて、いい新年を迎えてください。ぜひご覧ください」とあいさつし、会見を締めくくった。

なお、同局の経済応援バラエティー「がっちりマンデー!!」(日曜午前7:30)がドラマ内に登場することが決定。 番組MCの加藤浩次、進藤晶子と、ゲストでおなじみの経済アナリスト・森永卓郎氏が出演する。「がっちりマンデー!!」といえば、儲かっている会社や右肩上がりの会社などを特集して紹介する番組。そこに「ベーカリー麦田」の社長である麦田が出演しているということは…。ついに成功を納め、大企業へとのし上がっていくのか? どのようなストーリーになるのか、気になるところだ。

© 株式会社東京ニュース通信社