佐野市の時計宝石店で約2550万円相当の高級腕時計19本が奪われた事件で、発生直後に現場南東の栃木市内の県道で、目出し帽のようなものをかぶった複数人が乗る黒っぽい乗用車が目撃されていたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。車は猛スピードで南方へ走り抜けていったという。同店には目出し帽などをかぶった4人が押し入っており、県警は関連を調べている。
県警によると、4人は22日午後1時20分ごろ、黒や緑っぽい目出し帽や作業着姿などで店に押し入った。奥のロレックスのショーケースに直行し、棒のようなものでたたき割って商品をバッグに入れ、無言のまま約1分で立ち去った。
捜査関係者によると、黒っぽい車は事件約10分後、店から数キロ離れた「道の駅みかも」周辺で目撃された。搭乗者はいずれも顔が隠れるものをかぶり、作業着姿の人もいた。南方の渡良瀬川方面へ向かったという。対向車や後続車から複数の情報が寄せられた。