こんにちは!2人の子どもと行くキャンプやハイキングが『MY BEST週末の過ごし方』の森田亜矢子です。最近、キャンプに双眼鏡を持っていくようになったのですが、私も子どもたちも大変盛り上がります。しかし、私と子どもたちでは視力や目と目の距離などが違うので、私に合わせて調整した双眼鏡でちゃんと見えているのか疑問…。今回は、高性能な双眼鏡「カールツァイス」を持って、親子で冬キャンプに行った際に『双眼鏡の正しい使い方』を学んでみました!
冬キャンプやハイキングにもう1アイテム!「双眼鏡」があると盛り上がる
我が家は小学2年生の長女、年長の長男がいるのですが、アウトドアが大好きで、毎週末のようにキャンプやハイキングに行きます。
在宅ワークがメインの私は、自然の中で木々などが自分の視界に入っているだけで癒されるんですよね。自宅の窓から眺める景色とは全く違う壮大な風景に、非日常を感じてリフレッシュできます。
しかしながら、子どもたちは「THE自然」のありがたさは大人ほど感じないようで、遊具の無いキャンプ場やひたすら森の中を歩くハイキングでは案外退屈するんですよね…。
「つまんない〜!」と言う子どもに、大人はついつい「この雄大な自然を楽しみなさいっ!」とか言ってしまうのですが(苦笑)、子どもとしては「自然を楽しむってどういうこと??何をどうすればこれが楽しくなるの?」と感じてしまうのかも。
しかし!子どもにとっては「ただの山」を、一瞬にしてめちゃくちゃ楽しいものに変えてしまうのが『双眼鏡』です!非日常を楽しむキャンプに、更に日常で感じられない感動を与えてくれるアイテムなのかもしれません。
ということで、筆者が冬キャンプにカールツァイスの双眼鏡を持参してみましたので、実体験レポートとしてお伝えします!
双眼鏡は【私たちが見ているもの】を一変させる
子どもたちとキャンプ場に到着し、散策スタート。
ママがおもむろに双眼鏡を取り出して「お〜。すごっ。なんだあれ」と呟けば、子どもたちが間違いなく「貸して、貸して、貸して〜!!」と群がってきます。
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「あ!!今聞こえてきている鳥の鳴き声の主があそこにいる!」
とか、
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「あの川に魚はいるのかね」
とかとか。
冬キャンプは木花も少なく「双眼鏡で楽しめる景色なんて、本当にあるの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、双眼鏡は秋〜冬シーズンのキャンプこそ、楽しめる場面がたくさんあるのです。
というのも、冬は木々の葉っぱがなくなりバードウォッチングには最適ですし、星空観察も空気が澄んでいる冬シーズンがオススメです。
冬キャンプで双眼鏡を使ったおすすめ観察対象を紹介
筆者が今回の冬キャンプで実際に子どもたちと双眼鏡を覗いて盛り上がったオススメの観察対象4つをご紹介します!
それでは、順番に見ていきましょう。
双眼鏡で見つけた「紅葉した木々」
まず最初におすすめしたいのは、「紅葉した木々」です。
紅葉は、離れた場所から見るのも美しいのですが、双眼鏡を使ってみるのも格別です。高性能な双眼鏡を使って観察すると、ものすごい立体感で見えるので、感動します!
実際に肉眼で見えている風景と双眼鏡で見えている風景を比較してみると、世界が変わりますよね・・!写真はスマートフォン越しに撮影していますので、実際はもっと大きくクリアに見えますよ。
双眼鏡で見つけた「冬山」
続いてはおすすめするのは、「冬山」です。
頂上に雪が積もっている山を双眼鏡で覗くと、山の斜面から湯気のような煙がでている様子が鮮明に見えて、とても幻想的です。
双眼鏡で見つけた「木の実」
子ども達が盛り上がっていたのは、「木の実」の観察でした。
普段は落ちている木の実を拾って、木の実そのものを収集することを楽しんている我が子達ですが、双眼鏡を使って、木の実が落ちている付近の頭上を観察すると、木の実がなっている様子を確認することができます。これが見えると、「木の実」と「その木の実が実る木」が結びつくので、とても良い学びになるな〜と感じました。
双眼鏡で見つけた「鳥」
木の葉が落ちた木々のそばでは、「鳥」を観察することもできます。
都会に暮らしていると、普段はスズメかカラスくらいしか見てないので、大自然の中で鳥のさえずりを聞いて、その方角を双眼鏡で覗くと見える鳥の姿に親子ともに興奮します!
「鳥」はすぐに動いてしまうので、双眼鏡でとらえるのは少し難しいです。その分、双眼鏡で鳥の姿が見えた時は、大人でもすごく嬉しいものです。
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「あの鳥は何ていう鳥なの?」
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「えっと・・・分かんないなぁ。。(汗)ママも初めて見たやつだわ」
と、なりますが、そんなときは「さえずりナビ」というWEBサイトがおすすめです!
「さえずりナビ」は、今いる場所からその周辺に生息する鳥の種類が検索できて、その鳥の写真と鳴き声の音声を確認することができます。双眼鏡で見えた鳥について、「さえずりナビ」で詳しく検索してみるのも楽しいですよ。
双眼鏡の正しい使い方を知らない・・・
このように、双眼鏡は、【私たちが見ているもの】を一変させるので、子どもたちの退屈しのぎになるだけでなく、大人の私たちも自然をさらに楽しむことができます!
ところで皆さんは、双眼鏡の正しい使い方をご存知ですか?
「両目を双眼鏡に当てて、ピントを調節するだけじゃないの?」と思っていた私ですが、実は「だけじゃない」んです。
私が知らなかった「双眼鏡の調整ステップ」があり、その通りに設定していくと、今までよりも鮮明に見えるようになるんですよ!
しかも、親子で双眼鏡を一緒に使うとなると、大人と子ども、都度正しく調整して使う必要があります。
今回は、ドイツの老舗メーカーでハイスペックな眼鏡レンズを作っている【カールツァイス】の双眼鏡を使って、子どもたちと一緒に「双眼鏡の正しい使い方」を学び、双眼鏡の最大スペックを体感することができました!
親子で改めて学ぼう!双眼鏡の正しい使い方
双眼鏡は大人と子ども それぞれ調整が必要
筆者のように双眼鏡を親子で使う場合、子どもの目の幅、大人の目の幅は違いますし、ピント調整も子どもの視力に合わせて行う必要があります。
特にピントを合わせる作業は、子どもがレンズを覗いて自ら調節してもらうことになりますので、本当にしっかり見えているのか?どのように教えたら良いのか?迷うところです。
そこで今回、ドイツの老舗メーカーでハイスペックな眼鏡レンズを作っている【カールツァイス】の双眼鏡を使って、子どもたちと一緒に「双眼鏡の正しい使い方」を学びましたので、皆さんにも共有させてもらいます。
使用した双眼鏡は2種類 「ZEISS Terra ED Pocket」と「ZEISS Victory Pocket」
今回使用したのは、下記の2モデル。
いずれも、廉価な双眼鏡とは全く異なる「クリアでシャープな視界」が見えるハイスペック双眼鏡です。
一つ目は、ハイスペックなレンズでシャープな景色が見える「ZEISS Victory Pocket」。
もう一つが折りたたみサイズがよりコンパクトで、子どもも使いやすい「ZEISS Terra ED Pocket」です。
重さで比較すると、最初の「ZEISS Victory Pocket」の方が軽いのですが、やはり子供の手のサイズ感でしっかり握れるのは写真の通り「ZEISS Terra ED Pocket」がおすすめです。
カールツァイス双眼鏡の部位名称
双眼鏡を使用する際に「自分で調整する箇所」は主に3つあります。
- 接眼目当て(ターンスライド):自分の目を当てる部分
- ピント合わせリング:ピントを合わせる部分
- 視度調整リング:自分の目の左右の視力差を調整する部分
この3つの部位を上から順番に調整していきます。
双眼鏡の3つのステップで正しく調整することで見え方が全然変わる!
【STEP 1】接眼目当て(ターンスライド)を調整する
まず最初は、【接眼目当て(ターンスライド)】という部位を回して目に当てる部分を調整します。
ターンスライドを回すと、接眼目当ての部分が伸びたり縮んだりします。
▼縮めた状態(通常の状態)から伸ばした状態への変化
私はこの「接眼目当て(ターンスライド)」の存在を今まで知らなかったのですが、メガネをかけている方は伸ばさずにそのまま使ってOK、メガネなしの方は伸ばして使いましょう。
「裸眼でターンスライドを伸ばさずに使うとどうなるの?」と思われるかもしれませんが、私の経験では「自分のまつげが接眼レンズ(目をつける手前側のレンズ)にぶつかり、双眼鏡の視野に謎の黒い影が入ってきて(←結構大きい範囲)、よく見えない・・」という状態になりました。その黒い影が自分のまつげだとはすぐには気づかず、「なんだこれ・・なんだこれ・・」とオロオロしたりして。
こういった「視野の周辺が黒くなる」ことを、双眼鏡の専門用語では「ケラれる」と言うらしいのですが、ターンスライドを伸ばして使うと「視野全体がケラれなくなる」のです。
裸眼・コンタクトレンズの方は接眼目当て(ターンスライド)を必ず伸ばしてから使うことをおすすめします!
【STEP 2】両目でピントを合わせる
続いて、目を当てて何かの景色を見ながら、真ん中・手前側の【ピント合わせリング】を回して、双眼鏡の視界のピントを合わせていきます。
コツとしては、「あ!あったかも」とフレームに入ってきたところでピント合わせ、リングを回してボケ度合いを確認。そこから少しずつリングを戻すとピントがぴったり合う位置を見つけやすいです。
【STEP 3】自分の目の左右の視力を調整する
続いて、真ん中・奥側の【視度調整リング】で自分の目の左右の視力差を調整していきます。
私もそうなのですが、「左右の視力が違う人」はこのステップ3を行うことで、よりシャープで鮮明な景色を見ることができます。
人間の目は、視力が良い方から入ってくる視覚情報で勝手に調整してくれているため、左右に視力差があることに気づかないことが多いのですが、これを補正してあげないと、大きな視力差がなくても目が疲れたりすることがあります。
具体的な手順としては、ステップ2でピントを合わせた後、左右それぞれの目を閉じてみて、視界がぼやけた方の目で見ている状態で視度調整リングを回してください。ピントが合ったところに調整し、再び両目で見てみると、「あ!さっきよりもクリアに見える!」となります。
ちなみに、「左右に視力差がない人」・「眼鏡やコンタクトレンズをしていてすでに左右の視力差が補正されている人」は、このステップ3は不要です。
「双眼鏡であなたが設定すべきもの」をパターン別にまとめてみます。
子どもに双眼鏡の正しい使い方を教えるコツ
子どもに教えるときのコツとしては、キャンプやハイキングなど出かけた先で教えるよりも、やはり事前に自宅でゆっくり使い方を一緒に親子で体験しておくことが大切です。
その際の練習方法としておすすめなのが、3本のペットボトルを使った方法です。
距離をあけて写真のように直線上にペットボトルを3本置き、子どもに双眼鏡を覗かせます。
奥のボトルから順に、双眼鏡を使ってはっきり見えるまで【ピント合わせリング】を調整して焦点を合わせる感覚を身につけてもらいます。
ちなみに一番手前のボトルは、ピント合わせリングをいくら回しても距離が近すぎるため、ボヤけてしまいます。ピントが合う最短の距離(=最短合焦距離)も、事前に感覚として知っておくと良いでしょう。
あとは、これまでのSTEP1からSTEP3までの流れ「1、接眼レンズを伸ばす。2、ピントを合わせる。3、右と左の見え方を調整する。」と、ステップが3つあること歌のように唱えてあげると、子どもも正しい双眼鏡の調整が自然と出来るようになっていきますよ。
双眼鏡の3ステップを学んで冬キャンプに親子で格別な体験を!
今回の冬キャンプで、子ども達が自分自身で双眼鏡の3ステップを設定して使ってみたところ、兄弟でその結果は別れました。
上の娘(小2)は、「双眼鏡の正しい使い方ステップ」を難なくマスターし、少し難易度の高い「鳥」を双眼鏡でとらえることができていました。
続いて5才の息子の方は・・・
何とか正しいステップで調整ができたようですね。
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「あ!めっちゃ見える!!!!」
STEP1〜3はちゃんとできたのですが、よく見ると、双眼鏡を上下逆さまに持っている!!(笑)おしいっ!!
上下が逆さまだと、「ピント合わせリング」と「視度調整リング」を回すのが大変なはず・・・。子どもの手は小さいから両レンズの隙間にスッと指が入って、回しにくさを感じなかったのかな?
このようなことを防ぐためには、双眼鏡を首にかけてあげる時点から保護者が「双眼鏡の上下」を合わせておくと良いかもしれないですね。
【双眼鏡の正しい使い方】は、いかがでしたでしょうか?
ちなみに私は、ステップ1とステップ3を知らなかったので、接眼目当てを伸ばし、視度をちゃんと設定してみると、今までよりもすごくよく見えるようになりました!
「え?知らなかった!」というステップがあった方は、次回はぜひ正しい手順で設定してみてください。冬キャンプのお供に双眼鏡があれば、親子でこれまでとは違った贅沢な時間が過ごせること間違いなしですよ!
▼ Victory Pocket 8×25
▼ Terra ED Pocket 8×25