地元紙通じ歩み回顧 横浜市立図書館100周年で企画展

横浜市立図書館100年の歩みを振り返る企画展=横浜市西区の横浜市中央図書館

 地域の情報拠点である横浜市立図書館100周年の歩みを新聞記事を通じて振り返る企画展「神奈川新聞で振り返る横浜市立図書館100周年」が横浜市中央図書館(同市西区)で始まった。同館と神奈川新聞社主催。

 横浜市図書館は1919(大正8)年、開港60周年記念事業として計画され、21(同10)年、横浜公園(同市中区)内に仮閲覧所ができたのが始まり。

 市民から図書館建設が熱望されてきた経緯を記した当時の「横浜貿易新報」(神奈川新聞の前身紙)をはじめ、戦後に米軍の接収が終わり現在の野毛坂で再開した記事や、高度経済成長時代に移動図書館「はまかぜ号」が市民の人気を集めた記事など32点をパネル展示している。

 担当者は「社会の動きとともに市民のニーズを受けて図書館のサービスが変化しているさまを知ってもらえれば」と話している。

 会場では、ニュースパーク(日本新聞博物館)の協力で開館100周年を迎えた今年6月11日の全国の新聞126紙も展示している。

 入場無料。会期は2022年1月10日(12月29日~22年1月3日と4日午前は休館)まで。同図書館電話045(262)7336。

© 株式会社神奈川新聞社