ハースF1の2022年型『VF-22』がクラッシュテストに合格

 ハースF1チームは、12月23日、2022年型『VF-22』のシャシーがクラッシュテストに合格したことを発表した。2022年に向けて新シャシーがクラッシュテストにパスしたことを正式に発表したのはハースが初めて。

 2022年にはF1技術規則が大幅に変更され、次世代F1マシンが登場する。これに伴い、ハースは2021年には現行型の開発を行わず、2022年に向けた作業に完全に集中することを決めた。そのため、他チームとのパフォーマンス差が次第に広がっていき、ルーキーのミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンは、シーズンを通して一度も入賞することができず、ハースはコンストラクターズ選手権最下位10位に終わった。

2021年F1第10戦イギリスGP ニキータ・マゼピンとミック・シューマッハー(ハース)

 今月、チーム代表ギュンター・シュタイナーは、チームはクラッシュテストに向けて準備を進めており、クリスマス前にテストを実施する予定だとして、「合格できることを期待している。それが目標だ」と述べていた。

 その目標を達成し、VF-22がクラッシュテストに合格したことを、ハースは23日に明らかにした。

 ハースが大きな期待をかけて取り組んできたVF-22は、引き続きフェラーリのパワーユニット(PU)を搭載、ドライバーラインアップも変わらずシューマッハーとマゼピンがステアリングを握る。

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