松山ケンイチさんコザ騒動劇を主演「まぜ物なしに届けたい」 東京で来月舞台

 松山ケンイチさん主演の舞台「hana 1970、コザが燃えた日」(主催・企画制作ホリプロ、畑澤聖悟作、栗山民也演出)が2022年1月9日から、東京の東京芸術劇場プレイハウスで始まる。約4年ぶりに舞台に出演する松山さんと、岡山天音(あまね)さん、余貴美子さんが23日、記者会見し、意気込みを語った。

 舞台は1970年に起きたコザ騒動当日、Aサインバーに集まった、血のつながらない家族による会話劇。

 舞台に向けて沖縄を訪れたという松山さんは「(沖縄が)日本やアメリカなど、いろいろな角度から踏みにじられていると(現地で)聞いて驚いた。今でも消化しきれないものが残ったまま稽古をしている」と振り返った。

 さらに「日本人に対しての怒りや、日本と沖縄のギャップが台本に表現されていて、びっくりした。ぼくがびっくりした感じを、混ぜ物なしにお客さんに届けたい」と話した。

 公演は1月30日まで。2月以降は大阪、宮城で上演する。

 (藤村謙吾)

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