順天堂大学と読売巨人軍、選手のコンディショニングをサポートする新プロジェクトを始動

順天堂大学と株式会社読売巨人軍は、2022年シーズンに向け、プロ野球・読売ジャイアンツに所属する選手のコンディショニングに関する学術指導契約を締結し、新プロジェクトを始動する。

約7か月間で143試合を行うプロ野球は、年間を通してトレーニングだけでなく、睡眠や栄養などを含む総合的なコンディショニングを行うことが望まれる。しかし1軍から3軍、高卒からベテラン選手までと、多様な選手を抱えるプロ野球球団にとってチーム全員をサポートすることは容易ではない。また、取得したデータをコンディショニングへ活用する際の医学的・科学的な根拠が不足しているという課題もある。

ジャイアンツの本拠地・東京ドームの近隣に位置し、医学とスポーツ科学が強みの順天堂大学は、2021年4月に 「スポーツ」と「医学」分野の有機的な連携をさらに強化し、スポーツ健康医科学の新しい視点のもと、社会課題の解決に向けた活動の加速を目指す組織として「スポーツ健康医科学推進機構(JASMS)」を設置。新プロジェクトでは、2022年シーズンに向け、JASMSを中心とした「オール順天堂」で、医学・スポーツ科学の両輪から読売ジャイアンツの選手のコンディショニングをサポートする。

プロジェクトの内容は、読売ジャイアンツのコーチングスタッフ等と順天堂大学の研究者・医師が定期的な会議を実施。トレーニングなどのフィジカルに限らず睡眠や栄養、メンタルを含む、選手の年間を通したコンディショニング向上を目指し、医学・スポーツ科学の専門的知識および最新の知見に基づきアドバイス・意見交換を行う。

また、若手選手数名に対して、面談を行った上で抽出した選手の個別の課題解決へ向け、順天堂大学の研究者・医師がスポーツ医科学の視点より、総合的な個別アドバイスを行い、シーズンを通してコンディショニング向上を図る。

参考:【順天堂大学】順天堂大学と読売巨人軍が新プロジェクトを始動 最先端のスポーツ医科学の見地から選手のコンディショニング向上を目指す

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