恵美須町のJT長崎支店跡 分譲マンション建設へ 来年着工、2025年完成予定

建設予定のプレミアムマンションと同規模で、マリモの九州における代表作「ザ・熊本ガーデンズ」(同社提供)

 不動産総合デベロッパー「マリモ」(広島市)は、長崎市恵美須町の日本たばこ産業(JT)長崎支店跡地に、地上19階建て分譲マンション(約170戸)を建設する計画を明らかにした。着工予定は2022年、完成は25年を目指している。同支店跡地は官民による再開発が進むJR長崎駅に近く、活用策が注目されていた。
 同支店は1968年、本県の営業拠点として開設。2020年、長崎市内に移転し、跡地は今年3月までに解体。JTによる公募型入札でマリモが落札した。
 マンションは敷地面積約1880平方メートル、延べ床面積計約1万3千平方メートル。1室当たり約35平方メートル~約170平方メートルの約15タイプがあり、販売価格は2千万円台~1億円超。異国情緒あふれる長崎の「和華蘭文化」をイメージしたプレミアムタワーマンション。単身やファミリー、シニアなど幅広いターゲットを想定する。
 マリモは44都道府県で分譲マンションを開発、販売。九州では熊本市の桜町地区第1種市街地開発事業で、即日完売となった大型分譲マンション「ザ・熊本ガーデンズ」も手掛けた。県内では、長崎、佐世保両市と西彼時津町に分譲マンション7棟を開発、3商業施設を取得、運営管理。来年に控えるJR道ノ尾駅前(長崎市)の分譲マンション開発が本県で6年ぶりのプロジェクト。11月1日付で長崎営業所を開設した。
 長崎市出身で県立長崎北陽台高卒業の木村淳一・同社マンション事業本部九州支店長兼長崎営業所長(41)は「長崎で生まれ育った者として、長崎の皆さまが改めて長崎の良さを感じられるプロジェクトにしたい。長崎の地域社会と経済に貢献できることをうれしく思っている」と話した。


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