和歌山県田辺市湊のJR紀伊田辺駅周辺で23日、イルミネーションの点灯が始まった。高さ3メートルの巨大なヘラジカの電飾も登場し、訪れた人は見上げて写真撮影を楽しんでいた。
年末年始の帰省客や旅行客を温かな光で出迎えるとともに、地元の在住者も市街地に来るきっかけになればと、まちづくり会社「南紀みらい」(田辺市湊)が初めて企画した。
イルミネーションは駅の玄関口付近や駅前商店街のシェード、弁慶広場、田辺エンプラスの4カ所に計約3万球の発光ダイオード(LED)を設置。シャンデリアや雪の結晶、星をモチーフにしたデザインや、実際に座れる高さ約2メートルの光る椅子もある。
南紀みらいの片岡良輔さん(37)は「いつもとは違う田辺駅前になっている。訪れたついでに周辺のまちへ繰り出してほしい」と呼び掛けている。
通学で駅を利用する高校2年生の青木美名子さん(16)は「久しぶりにイルミネーションを見られてうれしい。明かりが付く前は何だろうと思っていた。しばらく見て癒やされたい」と話し、友人と写真撮影をしていた。
点灯時間は午後5時~9時で、期間は来年1月30日まで。