高千穂高生 思い伝える 町内小中学校に野菜納品

野菜を納品している高千穂中で給食を味わう高千穂高生産流通科の3人

 高千穂町内にある小中学校の給食に野菜を納品している同町・高千穂高(佐伯浩美校長、277人)の生産流通科野菜専攻班3年生3人は23日、高千穂中の給食風景を見学し一緒に味わった。校内放送で野菜作りへの思いを伝え、中学生の食への関心を高めた。
 両校は5年ほど前から、中学校の畑で野菜栽培を通した食育交流を続けてきたが、コロナ禍で昨年から中止に。代わりとなる活動として、高校生が給食時間に訪問した。
 配膳の様子を見学した後、校内放送で「減農薬栽培で育て、野菜本来の味やうま味が感じられる野菜です」「地元で育てられた野菜には旬があり、食材には生産者の思いが込められています」と語り掛けた。
 生産したキャベツやニンジン、ブロッコリーが入った給食を中学生と食べた高千穂高3年の河野真果(まなか)さん(17)は「おいしそうに食べる姿を見られてうれしかった。これからも小中学生が笑顔になるような、安全、安心でおいしい野菜を作りたい」と話した。

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