【新型コロナ】日本初の飲み薬「モルヌピラビル」正式承認 年内にも処方可能な体制へ配送急ぐ

 厚生労働省は24日、米製薬大手メルクが開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「モルヌピラビル」(商品名ラゲブリオ)を承認した。飲み薬としては日本初となる。

政府、予定通り20万人分を全国に配送へ

 モルヌピラビルは、発症直後の軽症から中等症の患者を対象とする飲み薬で、1日2回、5日間服用する。この日専門部会に提出された臨床試験データでは、重症化リスクの高い人の入院・死亡リスクを約33%下げる効果があるとされる。これまで承認されてきた点滴薬と違い、患者自身が自宅で服用できるため、医療現場の負担軽減にもなるとして長く期待されていた。「オミクロン株」にも有効であるとされ、政府はかねてから日本での製造販売元となるMSDと、承認を前提に年内に20万人分を確保することで合意していた。

 政府は承認を受け予定通り確保している20万人分を、全国の指定医療機関、薬局へ配送し処方できる体制を整える。

(画像:MERCK提供)

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