うみてらす名立 傘下から除外方針 三セク持ち株会社 J―ホールディングス岐路に 上越市

 上越市は同市の第三セクター持ち株会社、J―ホールディングス(HD)傘下の「うみてらす名立」(名立区)について、経営受託会社「BJ」(本社・長野市)を来年度からの指定管理者とし、HD傘下から除外させる方針を固めた。傘下会社の中で特に売上規模が大きい「うみてらす」が除外されることで、HDの存続は岐路に立つことになった。

 24日の市議会文教経済常任委員会で方針が示された。市によると、10月から11月にかけて指定管理者の公募を行ったところ、従来「うみてらす」を管理してきた、HD傘下の「ゆめ企画名立」(同区)とBJが公募に応じた。その後、審査会はBJを選定。結果を受けてBJはゆめ企画名立の雇用を継続し、HDが保有するゆめ企画名立の全株を取得する方針を示した。市によるとHDが株式譲渡契約の締結を取締役会で決議するのは5月の見込み。株式取得後、ゆめ企画名立はBJの子会社となる予定。

 BJは長野県内で道の駅やキャンプ場などの運営を手掛けており、東京商工リサーチによると、21年6月期の売上は11億円。

 HDの関係者は「BJ社とは1度面会し、株式譲渡に向けた情報の共有などについて合意した。株式譲渡をすればHDの規模は縮小され、大きな成果を出すのは難しくなる可能性がある」とした。

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