「前編」ではレース展開から差し・追込に着目。昨年11番人気2着・サラキアのような大外強襲をイメージし、「後編」では後方待機の馬から穴馬2頭を紹介する。
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■アサマノイタズラ
今年の有馬記念には4頭の3歳馬がスタンバイしているが、そのなかで最も伏兵視されているのが同馬。2走前のセントライト記念では後方からレースを進めると、先に抜け出した評判馬・ソーヴァリアントをきっちり捕らえて差し切り勝ち。待望の重賞初勝利を果たしている。
セントライト記念は12秒台前半のラップを刻む息の入らない流れとなったが、ペースが上がった3角から自分で上がっていき、直線でもジワジワと伸びていた。長くいい脚を使える馬で、自分からレースを作れないだけにやや展開待ちの面があるものの、パンサラッサの大逃げにタイトルホルダーが絡んでいけば、おのずと同馬の展開になる。
中山コースは、ここまで6戦して前述のセントライト記念勝ちを含む【2-1-1-2】と好相性。得意の舞台で波乱の使者となる。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。