1イニングで“4アウト?”の珍事や苦しんだ佐藤輝…2021年に生まれた不名誉な記録

阪神・佐藤輝明(左)とオリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

西武・井上は初登板で先頭に被弾、ロッテは1イニング2併殺打の珍事

ヤクルトの20年ぶり6度目の日本一で幕を閉じた2021年のプロ野球。西武・栗山巧外野手が史上54人目の通算2000安打を達成するなど様々な記録が生まれたが、一方でネガティブな記録も……。ここでは今季生まれた不名誉な記録を紹介する。

〇59打席連続無安打 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手は8月22日の中日戦第1打席から10月3日の中日戦第4打席まで、セ・リーグ記録の59打席連続無安打を記録した。野手としてはセ・パを通じて最長で、これまでは1993年のケルビン・トーベ内野手(オリックス)の53打席が最長だった。

〇シーズン173三振 同じく佐藤輝は年間173三振を喫し、1999年福留孝介(中日)の121を更新して新人最多。7月4日の広島戦で喫した1試合5三振はプロ野球タイ記録だった。

〇初登板第1打者に被本塁打 西武・井上広輝投手は4月3日のソフトバンク戦で9回にプロ初登板し、先頭の柳田悠岐外野手に本塁打を浴びた。プロ野球77人目、パ・リーグ41人目の珍事だった。

〇1イニング2併殺打 ロッテが4月28日の西武戦で記録。1回無死一塁でマーティンの一ゴロは一塁→遊撃→投手と転送されたが、一塁ベースカバーに入った投手の今井が捕球できず、失策。記録上は併殺打になった。その後、1死一、二塁から角中が投ゴロ併殺打に倒れた。プロ野球史上6度目、パ・リーグ3度目。

〇1イニング5連続与四球 日本ハムが6月19日のソフトバンク戦で記録。先発の立野和明投手が5回2死二塁から2連続四球を与えて満塁としたところで降板。2番手の河野竜生投手が3連続押し出し四球を与えて3点を献上した。

〇開幕戦10連敗 オリックスは3月26日の西武との開幕戦に3-4で敗戦。開幕戦は2012年から10連敗となり、パ・リーグ記録を更新した。西武(76年は太平洋クラブ、77~78年はクラウンライター)が1976年から1985年に喫した9連敗(1分けを挟む)に並んでいた。セでは阪神が1991~2001年に11連敗している。オリックスは2011年の開幕戦を引き分けており、11年連続で白星がない。2022年3月25日の開幕戦では西武と対戦する。(Full-Count編集部)

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