Bank Band、MISIA、Mr.Childrenら出演「ap bank fes ’21」の模様を放送

NHK総合では12月29日に音楽特番「ap bank fes ’21~コロナの出口 利己と利他のはざまで響きあう音~」(午後11:45)を放送する。

音楽家の小林武史、Mr. Childrenの櫻井和寿が中心となって2005年から開催してきた「ap bank fes」。環境問題から災害支援など、さまざまなテーマを掲げて行われていた音楽イベントが、10月に初めて無観客の配信ライブとして行われた。千葉県・木更津市の農場に、KAN、Salyu、Bank Band、MISIA、Mr.Children、宮本浩次、miletと豪華アーティストが集結。大自然の中で心を込めたパフォーマンスを披露した。コロナ禍の中、テーマを自分以外の誰かに思いをはせる、「利他」に設定。番組では、その感動のフェスティバルを紹介する。

また、ap bankのヒストリーや「利他」について理解を深める小林と、「利他学」を研究する東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授・伊藤亜紗氏の対談も紹介。これからの生き方のヒントになる内容も交えて届ける。

小林は「コロナ禍の中、さまざまなシーンで共存ではなく分断が起こった。個人的に何が利己的で利他的なのかを考えさせられることが続いていた。自分の利益ではなく、誰かのために存在している(少なくともそう心がけている)ap bankが、コロナ禍で何ができるのか、長い時間をかけて問い続けた結果、Bank Bandのベストアルバムリリースなどを経て、ap bank fes’21無観客配信ライブにたどり着いた」とコロナ禍でのライブ開催までの経緯を語る。

そして「農場と自然が合わさったような場所で行われたライブは、目の前に観客がいないという不完全さはあるものの、人と自然、僕らアーティストと遠くにいるお客さん、希望と現実、利己と利他など、さまざま『間』を埋めて、豊かに響かせてくれる音楽となり、新しい経験となった。最後にこれを番組にできたことが、次に向けての希望の一つになることを願っています」とメッセージを寄せている。

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