「オミクロン株」東京で初の“市中感染” 無料PCR検査も開始

東京都の小池知事は12月24日、都内で働く男性が新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に感染していることを確認したと発表しました。男性に海外渡航歴はなく、東京都内で初の“市中感染”とみられています。

市中感染したとみられるのは東京都内にあるクリニックに勤務する50代の男性医師で、海外への渡航歴もなくオミクロン株陽性者の濃厚接触者でもありませんでした。この男性の濃厚接触者は5人で、いずれも陰性が確認されています。また、男性が働く病院の職員や受診した患者など約100人に検査を受けるよう呼び掛けています。

東京都内では他にも3人のオミクロン株への陽性が明らかになりました。いずれも西アフリカやアメリカから帰国した人で、そのうちの2人はオミクロン株の陽性者の濃厚接触者となっていました。東京都によりますと、都内に滞在するオミクロン株の陽性者とその疑いがある人の濃厚接触者は2520人(12月23日現在)となっています。

人の交流が増える年末年始を前にオミクロン株への警戒が高まる中、小池知事は「感染リスクが高く感染不安を感じている都民に対し、無料で検査を受けられるようにする。都内のドラッグストアチェーンなどで検査キットを受け取れるようにする」と述べ「実家への帰省などで不安を抱えている人に役立ててもらいたい」と呼び掛けました。期間は12月25日から1月31日までです。

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