コロナ収束願い込めて 沖縄・護国神社で福笹作り

 沖縄県那覇市の護国神社で26日、新年の縁起物作りが始まった。福笹(ざさ)200本、破魔矢4千本、熊手2500本などを用意する。

 

 福笹の材料となるササは、護国神社の加治順人宮司が国頭村で自ら刈ってきた。福笹作りは同神社では約半世紀前から続いており、自然のササを使った福笹は今では全国的にも珍しいという。

 

 26日はおはらいの後、みこたちがササに札や鈴を取り付けた。當間彩香さん(21)=那覇市=は「新型コロナウイルスが収束し、世界が元に戻るよう願いを込めたい」と語った。

 護国神社では正月三が日に19万人の参拝者を見込む。コロナ感染防止対策を踏まえ、2月の旧正月ごろまでの分散参拝を呼び掛けている。 (當山幸都、写真も)

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