【MLB】大谷翔平は「世界で最も重要な野球界の顔」 エ軍解説が語る歴史的1年と未来

日本時間8月19日の敵地タイガース戦で40号を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ホセ・モタ氏「お気に入りの瞬間は40号を打った時」

エンゼルス放送局「バリースポーツ・ウエスト」でレポーターを務めているホセ・モタ氏がFull-Count編集部のインタビューに応じ、9勝&46本塁打と投打二刀流の活躍でア・リーグMVPを受賞した大谷翔平投手を改めて称賛。将来的にはサイ・ヤング賞受賞、本塁打王獲得も「できますよ」と太鼓判を押した。

【実際の映像】打った瞬間に確信… 大谷翔平、大台到達の“完璧131m”40号ソロ

――今季のショウヘイ・オオタニの活躍について

「私たちが長年忘れることができないような歴史的シーズンでした。パワー、スピード、立ち直る力があることを示し、健康を維持して多くの試合に出場しました。登板日前後にも出場して。彼が積み上げた数字は歴史的なものです。ある時本塁打を何本打つと思うかと問われて『分からないよ。この男にはリミットなんてないから』と答えました。私たちはそれを目撃したんです。

彼が楽しんでいたことが良かったと思います。シーズン終盤には自分自身にプレッシャーをかけ、上手くいかない時には落ち込んだりもしていたようですが、それでも楽しみながらスマイルを浮かべていました。今、世界で最も重要な野球界の顔、それはショウヘイ・オオタニです」

――活躍は予想できましたか?

「ノーと言ったことはありません。シーズン前にもよく予想を聞かれ『ホームラン30本』などと言っていましたが、『この男はパワーに関してはとてもスペシャルだ』と感じていました。非常に才能に溢れていて、様々なスキルを持っている、と。私の特にお気に入りの瞬間は、彼がデトロイトで40号を打ったときです。あれを見た時に『なんてことだ。これは大当たりのシーズンどころではなく、本当に特別なシーズンだ!』と思いました。

多くの選手が40本を打てるわけではありません。しかも投手が打つなんて。マウンドでも奪三振150以上、9勝、スプリットは打つのは不可能で支配的でした。彼がしたことは私にとってはサプライズではありませんでした。さらに素晴らしいシーズンを送ったとしても私は驚きません。対戦相手が彼にアジャストするよりもうまく、彼は対戦相手にアジャストしました。昨年はあまりよくありませんでしたが、そこからしたことを見てください。称賛に値します」

エンゼルス放送局「バリースポーツ・ウエスト」でレポーターを務めているホセ・モタ氏【写真:盆子原浩二】

新人王、MVP、CY賞全て受賞しているのは過去に2選手だけ

――これまでに新人王、MVP、サイ・ヤング賞を全て受賞したのはドン・ニューカムとジャスティン・バーランダーだけです。ショウヘイも可能性はありますか?

「もちろん彼ならできますよ! (サイ・ヤング賞は)勝敗数や防御率だけで測られるものではなくなっていますから。セイバーメトリクスなどの深い分析が考慮に入れられるようになっています。彼ならMVPにもサイ・ヤング賞にもなれますよ!」

――ホームラン王にも?

「彼ならできますよ。エンゼルスの打線がフルラインナップになれば、間違いなくもっとできます」

――来季のエンゼルスについて

「投手の加入が重要になるのは間違いありません。ノア・シンダーガードは非常に大きな、大きなピースです。打線も故障者を出さないこと。アンソニー・レンドンにフルシーズン活躍してもらうことが必要です。彼は素晴らしい選手です。ライセル・イグレシアスというクローザーを引き留めることができたのも非常に大きいですね」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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