わがまち回顧2021 松浦・江迎支局 魚市場の再整備が完了

水揚げから選別、競り、出荷まで屋内できる「閉鎖型」の最新鋭施設に整備された松浦魚市場の全景=松浦市

 長崎県松浦市が2017年度から約75億円をかけて進めていた松浦魚市場(同市調川町)の再整備事業が3月末に完了。4月から本格運用が始まった。
 最新機器を備えた新しい荷さばき所は水揚げから選別、競り、詰め替え、出荷まで一連の作業が屋内でできる「閉鎖型」施設。鮮度の保持だけでなく、衛生面の向上による高品質・高度衛生管理型魚市場として、国内向けの出荷に加え、食品に対する衛生管理基準が厳しいEUなど海外への輸出を見据えている。
 このほか運搬船の大型化に対応するため、県の港湾整備事業で新たに2基の浮桟橋を設置。同魚市場に水揚げする日本遠洋旋網漁業協同組合(福岡市)も荷さばき所と直結した製氷・冷凍冷蔵施設を整備した。これらを合わせた全体の事業費は約150億円。
 今後は新しい施設の機能を生かし付加価値を高めていくほか、後背地に新たな水産加工団地の整備推進が課題となる。
 主なニュースは▽県教委が来年度から県立松浦高の「普通科」を「地域科学科」に改編すると発表▽内閣府のエイジレス・ライフ実践事例および社会参加活動事例に「みくりや駅前元気カフェ」▽「アジフライの聖地」の取り組みが国交省の「地域づくり表彰」で審査員特別賞▽市内に主力工場がある近江鍛工(大津市)が地域貢献で「ふるさと企業大賞」(総務大臣賞)▽松浦高陸上部が2年ぶり4回目の全国高校駅伝大会出場


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