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【成都（中国）2021年12月23日新華社＝共同通信JBN】英文書籍シリーズ「The Symphony of Poetry and Tea：Tianfu Culture in Four Seasons（詩と茶のシンフォニー：四季の天府文化）」が12月22日、中国南西部四川省の省都・成都で出版された。
このシリーズは成都大学のResearch Institute of Tianfu Culture Center for Urban Cultural Studies and Communication（都市文化研究・コミュニケーションのための天府文化センター研究機関）が編集したもので、世界に向けて成都の固有の特色、ライフスタイル、美しさを紹介し、中国と海外諸国間の文化交流と相互理解の促進を目標にしている。
数千万人の人口を擁する国際的な大都市である中国の成都には2300年以上の歴史がある。成都について、人々は通常、ジャイアントパンダのふるさと、詩の宮殿、四川の茶店、住みやすくて健康的な都市など、いくつかのキーワードを思い浮かべる。この翻訳シリーズは歴史的・文化的な遺産と現代的な成都の都市づくりを典型的に示すため、成都文化から抽出された「詩」と「茶」という最も象徴的な要素をとりあげている。
誌と茶は価値の表現と促進の架け橋になるだけでなく、優雅で気楽かつシンプルなライフスタイルを広げる担い手でもある。
成都は古代から長期にわたり、文学と芸術が栄えてきた場所である。中国詩の歴史における2人の偉大な賢人である李白と杜甫は成都とのつながりが深い。2020年にはドキュメンタリー「Du Fu: China's Greatest Poet（中国の最も偉大な詩人：杜甫）」が撮影され、カメラは成都に焦点を当てて杜甫の生涯と名作を回想し、杜甫の偉大な詩と作品がどのようにして中国人の精神世界を代弁し、シンボルになったのかを伝えた。
この詩的な感情は成都の歴史的・文化的文脈の全体に広がり、変わることなく同市の文化と芸術の発展に影響を及ぼし、もはや詩の形式にとらわれない文学を創出するための、安定した活力の流れを長期にわたって生み出した。
偉大な詩人が数多く登場したように、成都は若手、中年、シニアの複数世代のSF（サイエンスフィクション）作家にとっての本拠地であり、ここから中国のSF文学が成長し、世界に広がっている。成都は2021年12月18日にワシントンで開催された第79回世界SF大会（ワールドコン（Worldcon））で、2023年ワールドコン主催の権利を勝ち取った。成都は中国で初めてワールドコンを主催する都市になる。
文化と芸術の繁栄は、現地の豊かな精神的・文化的生活なしには成り立たない。成都の人々は、人々と交流し、都市の公共空間でさまざまな文化的で愉快な活動を組織することを愛する。その中でも茶店は成都の公共生活の主要な場所である。
成都は中国で最も早くから茶を植え、飲み、販売した地域の1つであり、茶文化の世界的な認知や同市の発展と相まって、決して色あせることのない茶文化の長い歴史を享受している。
成都の人々は茶に大きな愛情と熱意を注いでおり、中国の都市の中で最も多くの茶店がある。歴史的な記録によると、清王朝末期という早い時点で成都全域に454の茶店があった。路上のあちこちにある茶店はやがて固有の風景、そして民俗文化の象徴になり、それは今日も変わらない。
最近、BBCのドキュメンタリー「One Cup, A Thousand Stories（一杯の茶、何千ものストーリー）」が成都で120年続く茶店で撮影され、成都の茶物語をたどった。制作責任者のMatthew Springford氏は「今では、茶の人気はますます高まっている。この10年で茶の消費量は25%増加し、世界中の何十億もの人々がこの飲み物を楽しんでいる」と述べた。
次代の変化とともに、成都の茶店は一般の場所で「唯一」のものから「いくつかある中の1つ」のものに変わって久しい。現在、成都は多数のカフェ、茶店、博物館、書店などが集まる多様な都市に発展した。2021年、成都の各地区には4000以上のコーヒーショップ、159の博物館、3600を超える書店と読書空間がある
伝統的な雰囲気と現代のバイタリティーが一体となり、この魅力あふれる都市の現在と未来を形作っている。詩と茶のシンフォニーはこれからも続き、成都の発展と共に新たな動きが展開するだろう。
ソース：The Research Institute of Tianfu Culture Center for Urban Cultural Studies and Communication of Chengdu University
