カリスマ・トランぺッター、アヴィシャイ・コーエンが5年ぶりにカルテット新AL発表

2015年の東京JAZZに来日し、その圧倒的パフォーマンスに多くのジャズ・ファンが魅了されたテルアヴィヴ生まれのトランペッター、アヴィシャイ・コーエンが5年ぶりとなるカルテット作品『ネイキッド・トゥルース』をリリースすることが発表され、先行トラック「パート 2」が先行リリースされた。

<動画:Naked Truth (Pt. 2)

本作『ネイキッド・トゥルース』は、これまでECMからりり―スされてきた作品とは異なり、初ともいえるほぼ全編インプロヴィゼーションの作品。南仏ペルヌ・レ・フォンテーヌで今年9月に行われたレコーディング・セッションで生まれ、完成した、まさに「その瞬間」を捉えた音楽であり、即興の組曲という形式を取った作品となっている。

ピアニストのヨナタン・アヴィシャイ、ベーシストのバラク・モリ、ドラマーのジヴ・ラヴィッツと皆イスラエル出身の気心知れるミュージシャンとのセッションでは、それぞれが直感的な理解を共有し、微妙に変化する音楽の強調点を互いに敏感に察知しているのを感じ取ることができる。

また、アルバムの最後にコーエンはゼルダ・シュナーソン・ミシュコフスキーの詩「Departure」を朗読するが、そのテーマは放棄、受容、解放であり、音楽の雰囲気と見事に調和しているように思われ、全編を通してコーエンのトランペットの音色には、生々しい美しさと脆弱さが共存しているジャズ・ファンは要チェックの注目作品だ。

■作品情報

アヴィシャイ・コーエン
『ネイキッド・トゥルース』

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