ブレイディみかこ推薦の韓国発YA小説『ペイント』、名言感想文コンクールが開催!

『アーモンド』を生んだ、 チャンビ青少年文学賞の授賞作、 『ペイント』が2021年11月17日に発売された。 本作には、 親と子、 家族の在り方を問う、 鋭い名言が多々ある。 そうした名言とともに、 感想をつぶやく感想文コンクールが、 2022年1月31日までツイッターで開催される。 「#ペイント名言感想文コンクール」をつけて、 気に入ったフレーズと本の感想をツイートして応募。 イ・ヒヨン(原作者)、 小山内園子(翻訳者)、 編集部が選考し、 5名様にオリジナル図書カード(1000円分)を贈呈。 応募は2022年1月31日まで。 キャンペーン詳細はこちら 以下で、 いくつか名言から作品の魅力をご紹介。

『君たちは外の子と違って、 親を選べる子どもなんだよ』

本書は、 人口が減少し続けた結果、 国家が子どもを育てる施設がつくられた近未来の物語。 子どもを産んでも育てることができなくなった人々によって、 国家の育児施設「NCセンター」に預けられた主人公ら少年たちが、 面接をして親を選ぶというあらすじだ。 成人する前に、 センターに応募してきた親候補の中から自分の親を選ぶーー。 NCセンターで子どもたちを見守るスタッフが、 主人公に話したのがこの台詞『君たちは外の子と違って、 親を選べる子どもなんだよ』だ。

『十五点の親と、 仕方なく生きている子どもだっているよ』

外の世界にはもちろん、 「普通の親子」もいる。 彼らは親を選べない、 いわば「親ガチャ」だ。 親を選べるということは、 何を意味するのか。 そうしたことをかんがえさせたられる台詞だ。

「世の中のどんな親も、 事前に完璧な準備なんてできないじゃないですか?」

一方で、 親になることとは何かを問う台詞も、 本作には登場する。 子であること、 親になること。 誰しも、 多かれ少なかれ、 親子関係について悩むものだ。 本作を通して、 様々な立場から、 家族や親子について、 考えを深めていただけたら幸いだ。

© 有限会社ルーフトップ