【速報】琉銀元支店長が2億円私的流用 顧客資金を自身の遊興費に

 琉球銀行は27日、同行元支店長の50代男性が、顧客から預かった資金を私的流用していたと発表した。被害者は14人で被害総額は約2億1千万円に上る。元支店長は不祥事発覚前に自己都合で退職している。同行は監督官庁への届け出を行うとともに、刑事告発に向け県警と調整している。

 琉銀によると、2006年から21年の期間、客に対し「琉銀が取り扱う投資信託を購入する」と説明し、現金や小切手を受け取っていた。投資信託の購入手続きを行わず、自身の遊興費などに流用していた。一方で定期的に配当金と称して現金などを被害者に渡し、投資信託が購入されているように装っていた。

 琉銀は被害者全員に事実関係を伝え謝罪した。被害者と元支店長とは既に示談が成立しており、被害金は元支店長から全額返済されている。

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