国の火山噴火予知連絡会(会長・清水洋九州大大学院特任教授)は27日の定例会合で、全国の火山活動の評価をまとめた。噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)の箱根山(神奈川県箱根町)については「大涌谷で活発な噴気活動が続いているため、火山灰などの突発的な噴出に注意する必要がある」とした。
評価によると、箱根山では7月ごろから山体膨張の地殻変動が観測されたが、8月ごろに停滞。火山活動活発化の先行的な現象のため警戒されたが、「地震活動は低調に推移し、噴気や火山ガスにも顕著な変化はなかった」としている。