J1川崎、退団の長谷川送別会「この6年、もがいて成長」

ファン、サポーターと記念撮影する長谷川(中央)=川崎市宮前区

 今季限りでJ1川崎を退団するMF長谷川竜也(27)の送別会が27日、フロンタウンさぎぬま(川崎市宮前区)で行われた。プロ入りから6シーズン過ごしたチームを離れ、来季はJ2の横浜FCで再出発するアタッカーは「苦しい経験や悔しい経験もたくさんしてきたが、必死にもがいたからこそ成長できた。本当にこの6年が貴重な財産になっている」としみじみと語った。

 サポーター団体の主催で、約200人が参加。自身のタペストリーへの寄せ書きも贈られ、最後は約1時間かけて一人一人と言葉を交わした。

 涙で言葉を詰まらせる参加者も多かった。「初めてサポーターになったのが竜也君でした、と言ってくれる人もいた。6年間やってきたことは間違いなかった。来年しっかり頑張らないとな、と覚悟を持てた」と表情を引き締めた。

 川崎在籍時の一番の思い出については2017年のリーグ初優勝などを挙げ、「みんなと一緒にタイトルを取れたことはすごい思い出に残っている」という。

 新天地でチームとともに1年でのJ1復帰を目指す。「若い選手と一緒になって頑張っていきたいし、ベテラン選手から学ぶこともたくさんある。楽しみな気持ちが一番強い。フロンターレと対戦し、元気な姿を見せられれば」と決意を語った。

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