長崎県と佐世保市がハウステンボス(HTB)への誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)。県は8月、IRの設置運営事業予定者に「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を選び、地元でも受け入れ準備や課題の検討が本格化した。
佐世保商工会議所は11月にCAIJを招いた説明会を開き、市内外の事業者ら約千人が耳を傾けた。IRの経済波及効果は年間3200億円とされ、地元経済界などは雇用創出や観光振興の仕組みづくりを模索している。
IRはギャンブル依存症や治安維持、青少年の健全育成などで悪影響も懸念される。HTB近くの地区自治協議会や県、医療機関、県警などでつくる「安全安心ネットワーク協議会準備会」もCAIJを加え、懸念事項対策の実効性を議論している。このほか、IR誘致に反対する市民団体も活動している。
県はIR区域整備計画を作成し、来年4月までに国へ申請する。市民の理解を得ながら、地域活性化を実現する計画がまとまるかが今後の焦点となる。
主なニュースは▽佐世保重工業(SSK)新造船休止▽小川慶太さんがグラミー賞▽九十九島観光公園供用開始▽福井洞窟ミュージアムオープン▽東京五輪ソフトボールの藤田倭選手が金メダル▽市動物愛護センター開設
わがまち回顧2021 佐世保支社 IR事業者決定 議論進む
- Published
- 2021/12/28 11:10 (JST)
- Updated
- 2021/12/28 11:25 (JST)
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