【覆面座談会】『お題』2021年プロレス界を総括

司会:オリンピックが東京で行われた今年もプロレス界では色々な出来事が起きました。

2021年プロレス界を皆さんに総括していただきたいと思います。
どんな出来事があったか、下記まとめましたので参考にして下さい。


【2021年プロレス界の主な出来事】

1月

ドーム2連戦で飯伏幸太がIWGPヘビー初戴冠
宮原&青柳が世界タッグ奪取。暴走大巨人解散
辰巳リカが坂崎ユカを破りプリプリ王座初戴冠
1.6 EMPIREの猛攻で天山が担架送りに

2月

ジャイアント馬場23回忌大会「馬場さんありがとう」
去就心配のジェイ・ホワイト「どこへも行かない」
カルッツかわさき大会で秋山準がKO-D無差別戴冠
ノア武道館で武藤が潮崎破りGHC戴冠しノア入団
高橋ヒロム怪我で長期欠場。IWGPジュニア返還
デスペラードIWGPジュニア初戴冠。タッグと2冠

3月

AEW女子王座挑戦者Tで水波綾優勝。志田光に挑戦
武道館でたむと髪切りマッチに敗退ジュリア坊主頭に
飯伏が旗揚げ記念日デスペ制し初代IWGP世界王者に
まっする4でラムライダーの家の話。フリースタイルMC
オスプレイがNJCを制す。ビー・プレストリー切り捨て

4月

オスプレイが両国で飯伏を破りIWGP戴冠
サレイがWWEデビュー。太陽の戦士に。
KENTAvsYOSHI-HASHIの棒を巡る抗争が終結

5月

CCをジェイク・リー優勝。勢いそのままに6月三冠王者
SKE48荒井優希がプロレスデビュー。新人賞を受賞へ

6月

サイバーファイトフェス武藤ムーンサルト解禁も丸藤に敗退
拳王が高木三四郎と大論争。DDTvs金剛全面対抗戦で激突
GAEAISMで仙女がマーベラスとの四冠争奪戦に勝利
ドリュー・パーカー一騎当千優勝。デスマッチヘビーも戴冠

7月

大江戸隊入りのスターライトキッド闇堕ちも人気急上昇
竹下幸之介がKIING OF DDTを2年ぶりに優勝
鷹木信悟が棚橋とドーム決戦を制しIWGP世界ヘビー防衛
高橋ヒロムの「もっともっと危険な夜会」オンライン開催

8月

YAMATOがシュン・スカイウォーカー破り5度目ドリームゲート戴冠
SHOがYOHを裏切りタッグ決裂。HOT入りへ
棚橋弘至がAEWでアーチャーを破りIWGP USヘビー戴冠
富士通スタジアムで秋山破り竹下幸之介がKO-D無差別王者
クロちゃん大仁田厚に電流爆破で土下座敗北。クロニタ軍団結成

9月

声優の稲田徹がまっする5でレスラーに。プロレスリンピック2020
復帰の飯伏幸太が棚橋とメットライフドームでUSヘビー戦
諏訪魔&芦野が世界タッグ奪取。暴走SUPLEXの旋風
朱里が無き母に捧げる5★STAR GP初優勝
大家健が20周年記念試合。スピリット・オブ・ガンバレ王座新設

10月

オカダ・カズチカがG1CLIMAX31制覇。飯伏は負傷欠場へ
KUSHIDA&イケメン二郎が「ジャケット・タイム」結成
N-1を中嶋勝彦が2連覇。丸藤正道からGHCヘビーも奪取

11月

KENTAがUSヘビー奪取「CMパンク用意はできてる」
高岩竜一がガンバレ☆クライマックス優勝。初代SOG王者に
中嶋勝彦vs拳王ダブル王座戦ドロー。潮崎が復活し挑戦表明

12月

アイスリボン所属5選手がプロミネンスで独立。雪妃真矢もフリーに
高橋ヒロムがBOSJ28を2連覇
YOSHI-HASHI&後藤洋央紀がWORLD TAG LEAGUE初優勝
全日本所属3選手(ゼウス・岩本煌史・野村直矢)のラストマッチ
アクトレスガールズが団体としての活動を終了
渡辺桃がQQを裏切り大江戸隊入り。ブラックピーチへ
遠藤哲哉が新生バーニングを結成。小橋建太が後見人に
SEAdLINNNGの高橋奈七永が年内での退団を発表


<1月>

A:年始の新日本プロレス東京ドーム大会では遂に飯伏幸太がIWGPヘビーとインターコンチネンタルの2冠王者に輝いた。

B:DDT時代から飯伏のことを応援しているファンにとっては感無量だったね。

C:「あのヨシヒコと戦っていた飯伏が…」「全員参加の合同練習を拒否していた飯伏が遂にここまで…」という感じですね。

A:その後、王者に輝いた飯伏幸太がベルトの統一構想を打ち出したのにはビックリしたけどね。

B:「最強」と「最高」を1つにしたいというね。オイオイ、飯伏、本当の神になったってそういうこと?ってね

C:統一されたIWGP世界ヘビーのベルトのデザインは話題を呼びました。

A:なんかロボットもののアニメにでてきそうなデザインだよね。

B:オールドファンからの「IWGPの歴史をないがしろにするのか?」という反感も強かったね。

C:統一に賛成していないと思われるオカダ・カズチカなんてG1優勝した後に4代目のIWGPヘビーのベルトを持ち出したりしてますしね。中々、ベルトの統一論争は難しいところです。

A:他には天山がEMPIREのグレート-O-カーンたちにボコボコにされて担架送りになったのが1月6日か

B:東京ドームシティホール大会ね。天山が動かないで場内が騒然としていて凄い空気だったもんなぁ。

C:選手の怪我だけは気を付けて欲しいものです。その後、無事復帰してオーカーンとのモンゴリアンチョップを巡る抗争に発展しましたね。

B:天山が封印されたた代名詞の「モンゴリアンチョップ」に変えて「真・モンゴリアンチョップ」とネーミングを変えただけなのには流石に吹いたけど。

<2月>

A:2月には去就が噂されたジェイ・ホワイトが後楽園ホールに登場したんだね。

B:当時は新日本プロレスのプロフィールから名前が消えたりして「海外移籍か?」と騒がれた印象が…

C:でも最近ではNJPW STRONG(アメリカの新日本プロレス)のリングに上がる機会も増えて、日本では中々姿が見れなくなってきていたりもするので、完全に間違いではない印象もありますね。

A:ノアでは日本武道館大会で武藤敬司が潮崎豪を破ってGHCヘビーを戴冠したね。

B:2020年のMVPといっても過言でないあの潮崎を一瞬のフランケンシュタイナーでの切り返し!

C:まさに天才、ジーニアスのひらめき。引き出しの奥深さを感じたこの一戦はプロレス大賞のベストバウトに選出されましたね。

A:一方のDDTでは秋山準が遠藤哲哉を破ってKO-D無差別を戴冠したね。

B:勝利して会見に戻ってきた秋山準をスーツ姿で大社長・高木三四郎が出迎えてね

C:秋山準選手はそのままDDTの所属になることを発表しましたからね。

A:武藤敬司もノアに正式入団して驚いたよなぁ

B:何しろ50代の2人が団体最高峰のベルトを同じタイミングで手にしたんだから勇気もらった人も多いよ。

<3月>

A:3月は女子の試合も面白かったね。

B:AEWが女子世界王座の次期挑戦者決定トーナメントを日米で同時に開催

C:日本ラウンドを制し水波綾がアメリカラウンドを制したナイラ・ローズを倒して次期挑戦者に名乗り出て、王者・志田光に挑戦しました。

A:スターダムでは日本武道館大会を開催したね。

B:これまでのスターダム10年の歴史を彩る各選手がオールスターランブルで登場して

C:この日の試合の為に引退していた愛川ゆず季選手も復帰しましたね。

A:ゆずぽんキック衰えてなかったな~

B:あとはメインのジュリアvs中野たむのワンダー戦ね。怨念うずまく中野たむが執念でジュリアを倒した。

C:髪切りマッチで潔く頭を丸められるジュリアの男らしさが印象的でした。

<4月>

A:4月にはオスプレイが飯伏を破ってIWGP世界ヘビー2代目王者に輝いた。

B:3月のニュージャパンカップを制して、パートナーのビー・プレストリーも切り捨ててなりふり構わない姿勢で王者に驀進

C:確かに前半戦のオスプレイの鬼気迫る勢いは凄いものがあったね。

A:海の向こうのWWEでは太陽の戦士・サレイが華麗にデビュー

B:Sareee(サリー)が向こうでは発音がしづらいからなのかSaray(サレイ)に変身したよね。

C:ASUKAや紫雷イオに続くスーパースターとして大いに活躍して欲しいですね。

A:新日本ではKENTAとYOSHI-HASHIによる棒を巡る戦いも終止符がついたのか。

B:KENTAが1ヶ月に渡ってYOSHI-HASHIの如意棒に「恋した」とかなんとか言ってちょっかい出し続けたんだよね。

C:最後は「どうかしてた!完全に目が覚めた!」とKENTAがすかして、酷い終わり方でしたね。

次ページ、5月~8月の総括


5月

CCをジェイク・リーが優勝。勢いそのままに6月に三冠王座も獲得
SKE48の荒井優希が東京女子でプロレスデビュー。新人賞を受賞へ

6月

サイバーファイトフェス武藤ムーンサルトプレス解禁も丸藤に敗退
拳王が高木三四郎らと大論争。DDTvs金剛全面対抗戦で激突
GAEAISMで仙女がマーベラスとの四冠争奪戦に勝利
ドリュー・パーカー一騎当千優勝。7月にデスマッチヘビーも戴冠

7月

大江戸隊入りしたスターライトキッドが闇堕ちするも人気急上昇
竹下幸之介がKIING OF DDTを2年ぶりに優勝
鷹木信悟が棚橋との東京ドーム決戦を制しIWGP世界ヘビー防衛
高橋ヒロムの「もっともっと危険な夜会」をオンライン開催

8月

YAMATOがシュン・スカイウォーカー破り5度目ドリームゲート戴冠
SHOがYOHを裏切りタッグ決裂。その後、HOT入りへ
棚橋弘至がAEWでランス・アーチャーを破りIWGP USヘビー戴冠
富士通スタジアム川崎で秋山準を破り竹下幸之介がKO-D無差別王者
クロちゃんが大仁田厚に電流爆破戦で土下座敗北。クロニタ軍団結成


<5月>

A:5月には全日本プロレスのジェイク・リーが2021 Champion Carnivalを初優勝

B:ジェイクは今年大きく化けたね。2月にTOTAL ECLIPSEを結成してヒールターンして…

C:入場時のコスチュームも暗黒卿の様な漆黒のフードを被っていて不気味で格好いいです。

A:6月には宮原、青柳との三冠三つ巴戦を制して三冠王座も獲得しているからね。

B:プロレス大賞の殊勲賞も受賞して今ノリに乗っている状態だ。

C:身長192cmの高身長で甘いマスクにヒールの妖しい魅力が加わり輝きを放ってます。

A:東京女子ではSKE48の荒井優希がプロレスデビューしたね。

B:人気のアイドルが本格的にプロレスに参戦するということで試合に出る度にSNSや芸能ニュースで話題になった。

C:プロレス大賞も新人賞を獲得しましたからね。やはり話題を集めるのもレスラーとしての重要な価値となります。

A:彼女が素晴らしいのは話題だけで終わらずに真摯にプロレスに向かいあって成長の姿が見える所だよ。

B:確かに東京女子プロレス自体が「デビューからそのレスラーの成長を一緒に応援する」というスタンスの中で、それを体現してみせたこの1年だったなぁ。

C:デビューから4連敗したものの5戦目で初勝利を飾り、選手としてしっかりステップアップしてます。ベルト戦線へどう絡んでいくか今後の活躍にも期待です。

<6月>

A:6月はCyberFightのサイバーファイトフェスが行われ、DDTプロレス、プロレスリング・ノア、東京女子、ガンバレ☆プロレスがさいたまスーパーアリーナに一堂に会した。

B:そんな中でも話題になったのは武藤敬司のムーンサルトプレスだったね。

C:2月の潮崎豪戦では逡巡してましたが、この日には遂に実行。「さよならムーンサルトプレス」という本まで出版されて、しっかりと封印していたはずなのに大一番ではやってしまうのがスターですね。

A:何しろこの日一番の会場のリアクションをとっていたからね。

B:ムーンサルトプレスをした瞬間に会場中が「オーーーーーッ!!!」というどよめきで揺れていた。

C:ノアの象徴、丸藤正道にチャンピオンベルトを獲られてなお一番の話題を残す。武藤敬司の武藤敬司たる場面でした。

A:サイバーファイトフェスでは拳王 vs 高木大社長のイデオロギー対決も凄いものがあった。

B:拳王のコラムや直接DDTのリングに乗り込んでのやり取りなどを経て、遂にさいたまスーパーアリーナで激突!

C:金剛が格好良く入場した後に、DDT軍団がヨシヒコやドラマティックドリーム号等、DDTらしいウェポン満載でアベンジャーズの様に花道に並び立つ姿を憎々しげに見つめる拳王の姿は象徴的な絵となりました。

A:Tシャツにもなってなかったっけ?

B:高木大社長がTシャツにしたいって言ってたやつね

C:試合内容もそのウェポンたちを巧みに使うDDT軍とそれを蹴散らす金剛という図式で、試合中にに拳王がドラマティックドリーム号にまたがって花道を疾走する場面には感動すら覚えました。

A:その後、高木大社長にアタックしてからドラマティックドリーム号をふみつけまくって壊しにいってたけど(笑)

B:あの試合は拳王の張り手や蹴りをはじめとする金剛の攻撃を受けに受けまくった高木三四郎の社長としての漢気にも魅せられた。

C:拳王自身も色々叩かれたけど話題になったし、このスタイルは崩しちゃダメだとインタビューで語ってます。

A:GAIAISMでは仙女がマーベラスに勝利して四冠争奪戦に勝利

B:大日本プロレスではドリュー・パーカーが一騎当千を優勝。

C:その後BJW認定デスマッチヘビーのベルトも巻くなど一気に外国人選手としてのデスマッチエースとして成長を遂げました。

<7月>

A:7月にはスターダムのスターライト・キッドが闇堕ちしたニューコスチュームを披露して話題になった。

B:元々、6月の大江戸隊との全面戦争イリミネーションマッチで敗れて、強制加入という経緯だったけど、7月に覚悟を決めてからニューコスチュームに変身

C:闇堕ちした空虎としてSNSや会場でも大いに話題となりました。

司会:闇堕ちした後のスターライト・キッド選手のインタビューも大変好評でした!

A:妖艶な魅力がそれまでのキッズ出身の明るいレスラー像とのギャップが凄くて一気にファンを惹きつけた印象。

B:ヒールターンの見事な成功事例ですね。

C:実際に5★STAR GPでも新技・黒虎天罰を武器に大暴れ。8月にはなつぽいを倒してハイスピード王者になりました。

A:12月には同じように今度はQQの渡辺桃が大江戸隊入りしたけど、どんなヒールに生まれ変わるか期待だね。

B:DDTでは竹下幸之介がKING OF DDTを2年ぶりに優勝

C:それまで秋山準に敗れて、どうやって戦ったらいいかわからない迷走時期があり、AEWで武者修行して自信をつけて戻ってきた成果が出ました。

A:新日本ではIWGP世界ヘビーの第3代王者・鷹木信悟が棚橋弘至との東京ドームでの防衛戦を勝利

B:オスプレイが海外にベルトを持ったまま行ってしまい、オカダと6月に第3代王者決定戦を制した鷹木は名試合製造機ですね。

C:本来この試合は飯伏幸太との長年の決着をつける意義づけを持たせていたのですが、直前に誤嚥性肺炎により飯伏の欠場が決定し、代役を飯伏のタッグパートナーの棚橋弘至が務めました。

A:しっかりと東京ドームのメインに合わせてくるエース棚橋弘至も大したものだ。

B:鷹木は8月に新型コロナウイルスに感染して、その後復帰明けでEVILとの防衛戦も戦ってるからね。鉄人だよ。

C:流石、プロレス大賞MVPに選ばれるだけの見事な活躍を見せました。

司会:7月末には欠場中の高橋ヒロム選手のオンライントークLIVE「高橋ヒロムのもっともっと危険な夜会」も行われました。

A:欠場中の思いやレスラー人生を語って素晴らしいトークショーだった。

B:ガウンやスーツケースといった豪華プレゼントもあり、ファンには堪らないイベント。

C:次回は1月にあべみほのトークショーが決定しています。これも楽しみですね。

<8月>

A:8月にはドラゴンゲートではYAMATOがシュン・スカイウォーカーを破り最多5度目のドリームゲートを戴冠

B:スピード感のあるユニット抗争の中心に常に居続けながら最高位のドリームゲート最多戴冠は見事!

C:12月にKAIにベルトを奪われるまで3度の防衛に成功しました。YAMATOは髪をかき上げる仕草がセクシーすぎます。

A:Amazon Primeで展開されたノアの拳王との対決も話題を呼んだよね。

B:一方でベルトを獲られた後のシュン・スカイウォーカーはリーダーをつとめるMASQUERADEが揺れに揺れて大変だよね。

C:12月のマスカラ・コントラ・マスカラ戦でドラゴン・ダイヤの背中を押して敗戦のきっかけを作ってしまい、ユニット内の不信感をかってしまい、12.26には負けたらユニット追放マッチも行われる等、ユニット内の不信感は爆発寸前です。

A:凱旋帰国してEitaからベルトを奪ってからはMASQUERADEのリーダーとしてドリームゲート5度の防衛に成功する等、活躍していただけにシュン・スカイウォーカーのこの姿は残念。

B:なんとか奮起してまた格好いい姿を見せて欲しいところ。

C:新日本プロレスではSHOがYOHを裏切りタッグが決裂し、どのユニットに行くのか?と話題になりました。

A:帝国入りか?とか様々な憶測を呼んだけど、結局、EVILたちのBULLET CLUB内の国内組ユニット“HOUSE OF TORTURE”入りだからね。

B:メットライフドームで黒と紫のコスチュームに身をまとって出てきた時には会場も騒然としていた。

C:しかしトーチャーツールを使って悪の限りを尽くすファイトスタイルには批判も多いですね。ヒールとしてブーイングを集めるのは見事といったとこではありますが。

A:YOHとのコンビで愛されていただけにね、ここではネガティブな意味でギャップがファンの悲しみにつながっているかな。

B:12月のベストオブスーパージュニアの優勝決定戦でも乱入してくるとか滅茶苦茶してるもんな。

C:ブーイングを集め続けてます。ヒール道としては完全に王道を突き進んでますね。

A:一方アメリカに渡った棚橋弘至はAEWでランス・アーチャーを破りIWGP USヘビーのベルトを獲得

B:常にベルトやメインイベントの匂いのするところに登場し結果を残すエースは流石。

C:ランス・アーチャーもリスペクトの姿を見せていましたね。AEWと新日本の今後の絡みも気になるところです。

A:富士通スタジアム川崎でビッグマッチを行ったDDTでは竹下幸之介が秋山準越えを果たしてKO-D無差別5度目の戴冠

B:12月のD王GRAND PRIX Ⅱでも同級生の上野勇希に完勝して2度目のリーグ制覇。強さに磨きがかかっている。

C:何より新技のPlus Ultraがいいですね。ここぞのところで絞り上げる変形のチキンウィングフェイスロックで、相手のスタミナを奪うしギブアップ勝ちも狙える。

A:岡林裕二との防衛戦では卍固めみたいに変形するタイプのPlus Ultraも見せてそれで勝ってたし進化が止まらないね。

B:同じ富士通スタジアム川崎ではクロちゃんが大仁田厚との電流爆破戦で土下座負けしてたね。

C:クロニタ軍団入りが決まって年末にはKO-D6人タッグにも挑戦する等、大仁田厚とクロちゃんが急接近してます。

A:週刊プロレス発行のプロレスラー名鑑にクロちゃんが載っていたのには笑っちゃったけどね

次ページ、9月~12月の総括


9月

声優の稲田徹がまっする5でレスラーに。東京プロレスリンピック2020
復帰の飯伏幸太が棚橋弘至とメットライフドームでIWGP USヘビー戦
諏訪魔&芦野が世界タッグ奪取。暴走SUPLEXの旋風が吹き荒れる
朱里が無き母に捧げる5★STAR GP初優勝
大家健が20周年記念試合。スピリット・オブ・ガンバレ王座を新設

10月

オカダ・カズチカがG1CLIMAX31制覇。飯伏は負傷欠場へ
KUSHIDA&イケメン二郎が「ジャケット・タイム」結成
N-1を中嶋勝彦が2連覇。丸藤正道からGHCヘビーも奪取

11月

KENTAがUSヘビー奪取「CMパンク用意はできてる」
高岩竜一がガンバレ☆クライマックス優勝。初代SOG王者に
中嶋勝彦vs拳王ダブル王座戦はドロー。潮崎豪が復活し挑戦表明

12月

アイスリボン所属5選手がプロミネンスで独立。雪妃真矢もフリーに
高橋ヒロムがBOSJ28を2連覇
YOSHI-HASHI&後藤洋央紀がWORLD TAG LEAGUE初優勝
全日本所属3選手(ゼウス・岩本煌史・野村直矢)のラストマッチ
アクトレスガールズが団体としての活動を終了
渡辺桃がQQを裏切り大江戸隊入り。ブラックピーチへ
遠藤哲哉が新生バーニングを結成。小橋建太が後見人に
SEAdLINNNGの高橋奈七永が年内での退団を発表


<9月>

A:9月には全日本で諏訪魔と芦野の暴走SUPLEXが世界タッグを奪取

B:諏訪魔はタッグでの活躍がうまいよね。勿論シングルでも強いんだけどさ。

C:年始の1月に石川修司との名タッグ暴走大巨人を解散して、今度は芦野との暴走SUPLEXで大暴れですからね。

A:きっかけが王道トーナメントの優勝決定戦での芦野との勝負だからね。

B:王道トーナメントも制してタッグパートナーも得てって欲張り専務♪

C:石川修司に決めたタッグ技「ウルトラジャーマンボム」も強烈でしたね。

A:スターダムでは5★ STAR GPを朱里が制したね。

B:モノが違う女の本領発揮!

C:朱里選手は1年前に母親を亡くしており「この優勝は1年前に天国に旅立った亡き母に捧げます。」と語った姿には感動しました。

A:林下詩美との壮絶な43分19秒の両者KOドローの死闘も話題になった。

B:いよいよ林下詩美との決戦が12.29に行われる。2022年、朱世界の始まりとなるか林下詩美の長期政権となるかにも注目だ。

C:ガンバレ☆プロレスでは大家健の20周年記念試合が行われました。

A:負け続けながらそれでも頑張り続ける大家健の姿には励まされる人も多いはず。

B:大声を張り上げながらガンバレ☆プロレスの仲間を増やして「プロレスをメジャースポーツに」の夢を実現して欲しい。

C:同日には「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座」の新設も発表されました。

<10月>

A:10月にはノアで中嶋勝彦がN-1 VICTORYを2連覇達成

B:その翌週には丸藤正道からGHCヘビーのベルトも奪取し一気にトップに上り詰めた。

C:インタビューでも前回の王者の時とは違う、と語っており今後の中嶋勝彦政権に期待ですね。

A:新日本ではオカダ・カズチカがG1 CLIMAX31を制覇した。

B:オカダは2014年の第24回大会以来、7年ぶり3度目のG1制覇!

C:優勝決定戦で飯伏幸太が怪我をしてしまったのは残念でしたが、オカダは優勝者として慌てず堂々たるたたずまいでした。

A:飯伏は今年は年始こそいいスタートを切ったものの、後半は怪我や体調不良に泣かされて辛いね。

B:来年以降の復活にファンも期待しているはず。

C:不死鳥のごとく蘇って欲しいものです。

A:WWEではNXTでKUSHIDAとイケメン二郎がタッグチーム「ジャケット・タイム」を結成

B:元々SMASHで一緒の団体で成長してきた仲だから、遠い異国の地でも頼りがいのあるタッグパートナーになるよね。

C:ハチマンこと鈴木秀樹も所属するダイヤモンドマインと抗争を繰り広げてますね。

<11月>

A:11月にはKENTAが棚橋弘至の持つIWGP USヘビーのベルトを奪取した。

B:アメリカに生活の拠点を持つKENTAにUSヘビーのベルトは相性良いんだね。

C:会見も英語で話すことができますしね。東京ドームでは棚橋弘至とのノーDQルールでの防衛戦が決まりました。

A:AEWのCMパンクに向けて「オイ、CMパンク! 俺はすでにお前を眠らせる用意はできてるぞ」と呼びかけたのも熱い!

B:KENTAがベルトを持ってアメリカマットで大暴れする未来が見える…

C:ガンバレ☆プロレスではガンバレ☆クライマックス2021を高岩竜一が優勝しました。

A:あの高岩竜一が初代スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級初代王者の座に就くとは…90年代の新日ジュニア黄金期に熱狂していた者の一人として非常に感慨深い。

B:「このベルトをIWGP、GHCと並べるようにもっていきたい。」とも語っていてベテランならではの経験値で大いにベルトの価値を挙げて欲しいものだね。

C:決勝戦で敗れた今成夢人も今年は筋トレで大きくなった筋肉と持ち前の元気、声の大きさで立ち向かいましたが歴史を背負う者の壁は厚かったですね。泥臭く努力するとの言葉で乗り越えていって欲しいです。

A:ノアではGHCヘビー王者の中嶋勝彦とGHCナショナル王者の拳王がダブルタイトルマッチで激突

B:60分ドローとなったが壮絶な打撃戦で「ノアの戦いここにあり、金剛の強さここにあり」という戦いだった!

C:試合後には怪我から長期離脱していた潮崎豪が中嶋勝彦の前に立ちはだかり「アイアムノア」と「俺がノア」のどっちがノア?対決が元日の日本武道館決戦で行われることとなりました。

<12月>

A:12月に入っての最初の衝撃はアイスリボンの大量離脱だね。

B:世羅りさ・柊くるみ・宮城もち・藤田あかね・鈴季すずの5人はハードコア・デスマッチユニット「プロミネンス」として独立。団体の垣根を越えて戦いの場を広げていくことに。

C:早速、年明けの1.4に松本都の崖のふち女子プロレスとの対抗戦を実施することが決まってます。

A:一方の雪妃真矢はフリーとしてアイスリボンにも出場しながら他団体にも出るということに。

B:こちらも黒衣装の別の顔・雪妃魔矢がOZアカデミーのシングル王者だし、DDTにも出場するみたいだね。

C:世界も視野に入れてという発言もしてますし、もっともっと活躍の場を広げていくことを願うばかりです。

A:12月末にはアクトレスガールズも団体としてのラストを迎えることを発表しているね。

B:女子プロレス界は大きな変革の時を迎えているかもしれない…

C:国内ではスターダムがブシロードを親会社に迎えてから売上も倍増、SNSや地上波での放送局も拡大など勢いが盛んで伸び盛っている印象ですね。これに追従できる団体が現れるかどうか。

A:そのスターダムからは林下詩美が女子プロレス大賞を受賞した。

B:年間を通して最高峰の赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム)を防衛し続けたのは見事。

C:既に9回の防衛を果たしており、紫雷イオの持つ14回の過去最多記録も視野に入ってくる位置です。

A:防衛を続ける度に貫録が増してきてるよね。強さの象徴としてどこまで突き進むのか?

B:もはやビッグダディの三女と呼ぶ人もほとんどいなくなったような…

C:入場時に赤いバラを持って入場してきて女性ファンにそれを渡す姿がいいですよね。宝塚の男役みたいな格好良さがあります。

A:新日本の両国大会ではベスト・オブ・スーパー・ジュニア(BOSJ)28を高橋ヒロムが連覇した。

B:怪我から復帰のYOHの4連敗からの7連勝も凄かったけど、ヒロムの壁は厚かった。

C:優勝決定戦で乱入してきたSHOもすさまじかったですね。リング外の二人をショックアローでKOさせておいて「メインイベント、ノーコンテストです! ご来場ありがとうございました~」とマイクですからね。大暴れですね。

A:そのSHOをロスインゴの内藤と鷹木、CHAOSからは後藤とYOSHI-HASHIが退散させに来るという構図ね

B:去年のベスト・オブ・スーパー・ジュニアの優勝決定戦(高橋ヒロムvsエル・デスペラード)がベストバウト級の素晴らしい試合だったから、インパクトの面で勝るには外野もひっくるめたドラマが必要だったのかもしれないが、やはり本質的には試合内容で魅せきって欲しいところ

C:そのデスペラードと高橋ヒロムの黄金カードが東京ドームで実現しますね。

A:同日のワールド・タッグ・リーグ(WTL)2021は後藤洋央紀&YOSHI-HASHIのCHAOSコンビが優勝した。

B:今年は石井智宏も含めてNEVER6人タッグを中心にベルト戦線で戦ってきた2人だが年末にタッグで東京ドームへの切符を手に入れた。

C:二人の合体技「消灯」が素晴らしいですよね。連日の後藤選手の「起床!!!」「消灯!!!」tweetと相まっていい味を出してます。

A:同じくタッグチームとして2021年活躍し続けたタイチ&ザック・セイバーJr.のデンジャラステッカーズと東京ドームで雌雄を決するね

B:全日本プロレスでは所属3選手のラストマッチが後楽園ホールで開催された。

C:ゼウス選手が大阪プロレスの代表となる為、独立退団。岩本煌史が契約満了で退団。頸椎椎間板ヘルニアで長期欠場していた野村直矢が退団となりました。

A:出会いがあれば別れがあるもの3選手がいなくなり、淋しくなるが新天地での活躍に期待したい。

B:全日本には2021年にデビューの大型新人・斉藤兄弟(ジュン&レイ)もいるし、他の選手にチャンスができるわけなので是非とも頑張ってもらいたい。

C:DDTでは長年所属していたユニット・DAMNATIONが解散され、所属ユニットに注目が集まっていた遠藤哲哉が小橋建太さんに直訴して新生バーニングを結成しました。

A:バーニングと言えば98年に全日本で結成された第1次、2000年にノアで発足した第2次、2013年に元ノアの5人が全日本プロレスで小橋から託され再結成した第3次と歴史のあるユニットだ。

B:今回もその歴史に名を連ねる小橋建太を後見人にし、秋山準を参謀に据えることでバーニングの歴史に第4次をDDTのリングで加えることになったわけだ。

C:遠藤哲哉選手は新体操で鍛えた身体能力はピカイチですし、KO-D無差別のベルトも2度巻くなどシングルプレーヤーとしての能力は申し分ありません。

A:あとはユニットを率いるリーダーシップをどれだけつけれるかというところで、今回は秋山準からガウンを託されたわけだ。

B:新時代を築くことができるかどうか歴史を紡ぐだけなのか、歴史を開くことができるのか注目だね。

C:女子ではSEAdLINNNGの代表の高橋奈七永選手が退団することを発表しました。

A:これは衝撃的だった。全女の最後の赤いベルト(WWWA世界シングル)王者として、全女イズムを引き継ぎながら女子プロレス界で里村明衣子と共に横綱として強さの象徴であった高橋奈七永がまさか退団することになるとは。

B:コロナによる影響が大きいね。自身の病気も公表して前向きに進むための選択とはいえ、時の流れを感じる。

C:SEAdLINNNGの所属選手からも非常に愛されて、深いリスペクトを感じます。奈七永選手の思いも受け継いでSEAdLINNNGの選手には頑張ってもらいたいです。

A:プロレス界全体を見通しても様々な出来事が起きたね。アントニオ猪木も1年前には元気に60周年を迎える式典に出ていたと思ったら今年は病に臥せってしまって…

B:弟子のKENSOが闘病生活を密着したドキュメンタリー番組「燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~」を制作し各方面で話題を呼んだ。

C:本当に「元気があれば何でもできる」ですよね。

A:やっぱり元気があってこそプロレスも見れるだね!

B:2022年も元気にプロレスを応援していけるように、まずは毎日のスクワットから!

C:それでは良いお年を!

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