駅などに門松飾る 育てたハボタン使い、南部高校生

JR南部駅に門松を飾る南部高校農業クラブの生徒(27日、和歌山県みなべ町芝で)

 和歌山県みなべ町芝、南部高校の食と農園科は27日、近くのJR南部駅の駅舎や隣接する青少年センターに門松を飾った。生徒が育てたハボタンなどを使っており「正月を感じてもらいたい」と話している。

 駅舎は生徒らが普段から利用する場所でもあり、日頃の感謝を込め、迎春ムードを高めようと2年前から取り組んでいる。

 今年は同科農業クラブの役員と執行委員計10人が取り組んだ。ハボタン以外の材料のうち、ナンテンは教職員に協力を呼び掛けて持ってきてもらい、竹は近くの土手などで採取した。それらを切るなどして整え、梅だるに入れて高さ約1.3メートルの門松を作った。

 駅舎も青少年センターも正面の両側に並べた。この他、同校の校舎と農場の玄関にも飾った。

 3年生の平野海斗君は「町をきれいにしたいと思って飾った。町民だけでなく、町を訪れた人にも喜んでもらえればと思う」と話していた。

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