セ6球団の補強は進んでいるか? 中日はいまだ“ゼロ”、巨人にはMLB28勝右腕加入

中日・立浪和義監督(左)と巨人のマット・アンドリース【写真:荒川祐史、Getty Images】

阪神はスアレスに替わる守護神候補のケラーが加入

ヤクルトが20年ぶりの日本一を勝ち取った2021年も残すところあとわずか。プロ野球界はオフシーズンに突入し、各球団が来季に向けたチーム編成を進めている。では、各球団の補強の進捗具合はどうなっているか? ここではセ・リーグ球団を見ていこう。

【ヤクルト】
AJ・コール投手
アンドリュー・スアレス投手

今季セ・リーグを制したヤクルトは新外国人投手2人の獲得を発表。コールは193センチの右腕で先発として起用される見込み。スアレスはチームの補強ポイントとされていた先発左腕で、今季は韓国のLGツインズで10勝をあげた。先発陣を強化し、連覇に向けて戦力を整えている。

【阪神】
アーロン・ウィルカーソン投手
カイル・ケラー投手
渡邉雄大投手(育成)

阪神もヤクルトと同じく、ここまで外国人投手2人を補強。ウィルカーソンは先発タイプ。ケラーはリリーフ投手で、パドレスに移籍するスアレスに替わる守護神候補として期待されている。現時点では新外国人は2人となっているが、更なる補強の動きもありそう。

【巨人】
マット・アンドリース投手
アダム・ウォーカー外野手
勝俣翔貴内野手(育成)
鈴木優投手(育成)

巨人はここまで右腕のアンドリース、外野手のウォーカーと2人の外国人獲得を発表している。アンドリースはメジャー通算28勝をマークし、今季はレッドソックス、マリナーズでプレーしていた。ウォーカーは米独立リーグで2年連続MVPに輝いた実績を持つ。育成選手でオリックスから戦力外となっていた勝俣と鈴木も加えた。

【広島】
ニック・ターリー投手
ドリュー・アンダーソン投手
ライアン・マグブルーム内野手

11月上旬には新外国人の契約を発表していた広島。今季メジャーで9試合に登板した右腕・アンダーソン、メジャー通算35試合に登板している左腕・ターリーの投手2人と、今季3Aで32本塁打を放った長距離砲のマクブルームがチームに加わる。今季は外国人が活躍できなかっただけに、この3人への期待は大きい。

【中日】
岩嵜翔投手(人的補償)
大嶺祐太投手(育成)
ギジェルモ・ガルシア外野手(育成)
フランク・アルバレス投手(育成)

12球団で1球団だけ、まだ支配下での新外国人獲得がないのが中日。支配下で獲得したのは、又吉の人的補償でソフトバンクからの加入が決まった岩嵜のみ。大嶺、ガルシア、アルバレスは育成での加入となっており、現時点ではほぼ“補強なし”となっている。

【DeNA】
ブルックス・クリスキー投手
藤田一也内野手
大田泰示外野手
ハンセル・マルセリーノ投手(育成)

DeNAは新助っ人として、最速158キロを誇るリリーバーのクリスキーを獲得。エスコバー、ロメロ、ソト、オースティンの残留が決まっており、外国人は5人体制となるか。また、日本ハムから自由契約となった大田、楽天を戦力外となった藤田も加入した。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2