宇都宮の保育施設でクラスター 栃木県内新たに23人感染 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は28日、新たに計23人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。宇都宮市内の保育施設で県内121例目のクラスター(感染者集団)が確認された。県内の累計感染者数は1万5591人となった。

 新規感染者が20人以上となるのは、10月2日(20人)以来で約3カ月ぶり。

 新規感染者のうち、宇都宮市の10歳未満の男児・女児が17人を占めた。残りは宇都宮市の20代女性2人と30代女性2人。足利市と高根沢町の40代男性2人。

 宇都宮市のクラスターは25~28日に園児25人、職員4人の計29人の陽性が判明した。全員が軽症か無症状。同市保健所によると、園児の体調不良時の利用のほか、長時間保育や延長保育に伴う感染が原因とみられる。28日までに全園児、全職員計約190人中162人の検査を実施した。

 市は施設への感染防止対策の指導や保護者を通じた注意喚起を行っており、施設は27日から休園している。クラスターには含まれないが園児の家族が感染しているケースもあるという。

 県感染症対策課の担当者は「感染経路は把握できており、経路不明が大半だった第5波の時とは違うが、引き続き感染状況を注視したい」としている。

 県と宇都宮市は28日、計740件を検査した(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は52万9184件、退院者1万5519人、入院者23人、宿泊療養者5人、自宅療養者23人、入院調整中21人、重症者0人。
 

県内の新型コロナウイルス感染者(28日発表)

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