軍艦島、高島テーマにオンラインで交流 長崎と大阪の児童 クイズ楽しみ魅力伝える

オンライン交流学習に参加する高島小の全児童=長崎市立高島小

 長崎市立高島小(谷坂利浩校長、15人)の5、6年生4人と、同小の近くにある端島(軍艦島)の歴史などを学んでいる大阪市立鶴見南小(松本学校長、683人)の5年生110人が22日、初めてオンライン授業で交流。軍艦島や高島を題材にしたクイズなどを楽しみながら心を通わせた。
 かつて炭鉱の島として栄え、世界遺産として知られる軍艦島。島に関心があった鶴見南小の樗木(おおてき)厚教諭(52)は今春、島の暮らしをテーマにした教材漫画「軍艦島で会いましょう」とその“主題歌”3曲を制作。9月から同小5年生の総合的な学習で、島の団地全体が家族のようで、古き良き日本の暮らしだったことを伝えようと授業を進めてきた。
 同じく炭鉱の島だった高島小側が取り組みを知り、鶴見南小に交流授業を提案した。当日、高島小児童は画面越しの鶴見南小の児童数の多さと制服姿に驚いた様子。鶴見南小から「大阪から高島までの乗り物の乗り継ぎはおよそ何回?」「答え、約5回」などとクイズを出したほか、「軍艦島川柳」も紹介した。

大阪では5年生110人が参加した=大阪市立鶴見南小(同小提供)

 高島小児童は、高島の概要などを紹介。「透き通った自慢の海」で毎年シュノーケリングを体験していることや、遠足は島内の釣り公園に出掛けていることを伝えた。授業の後半は全児童が参加した。
 高島小5年の諸岡拓樹君(11)は「大阪で軍艦島や高島のことを勉強していることがうれしかった。僕たちも勉強しようと思った」、田岡志帆さん(11)は「美しい自然など高島の魅力を伝えることができてよかった」と笑顔で話した。


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