住民目線で身近な防犯情報を 神奈川県警・山手署がHP刷新、SNSも強化

リニューアルしたトップページを確認するプロジェクトチームのメンバーら=山手署

 地域住民への情報発信を強化しようと、神奈川県警山手署が今月からホームページ(HP)をリニューアルした。高齢者でも簡単に目的の項目にアクセスできるよう、見やすさを重視し、利便性の向上に知恵を絞った。

 県警によると、全54署が、署の役割や管内の防犯、事故発生状況などをHPで情報発信している。

 山手署はより多くの住民にアクセスしてもらおうと、10月にHP刷新プロジェクトを発足させた。警察官と事務職員計約15人で構成するメンバーが率直な意見交換を重ね、ページデザインや掲載内容、HPの認知度向上について検討してきた。

 リニューアルの第1弾として、12月1日からトップページを新デザインに変更。管内の根岸森林公園内に面影を残す旧根岸競馬場にちなみ、馬をモチーフにした署のマスコットキャラクター「本牧シュヴァル」を中心に配置し、各課の情報や新着メッセージにアクセスしやすくした。

 今後も、子ども向けに警察の仕事を紹介するコーナーや、独自のコンテンツを充実させていく方針。管内には外国籍の住民も多いことから、多言語化にも力を入れていく。HPとは別に、身近な防犯情報をつぶやくツイッターの運用も開始した。

 刷新に先駆け、HPを周知する名刺サイズのメッセージカードを巡回連絡などを通して住民に配布した。トップページのデザイン変更を担当したプロジェクトメンバーの事務職員・柴田哲さんは「リニューアルはやりがいを感じた。住民目線で分かりやすく、地域の安全・安心に役立つ情報をどんどん発信していきたい」と意気込んでいる。

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