ハンドボール日本選手権・女子 瓊浦高が初出場 春夏王者の高校に挑戦

九州代表として出場する瓊浦高女子の選手たち

 ハンドボールの第73回日本選手権女子の部は来年1月5~9日、熊本県山鹿市総合体育館を主会場に行われる。長崎県からは瓊浦高が、11月の九州予選(2枠)でインターハイ3位の国分中央高(鹿児島)、沖縄の社会人クラブに勝って出場権を獲得。県勢高校女子として初の大舞台に挑む。
 日本リーグ全チームに、大学や全国各地区代表を加えた24チームがトーナメントで競う。瓊浦高は初戦で、今季の全国大会で春夏連覇した名古屋経大市邨高(愛知)と対戦する。主将のエース吉武は「1年生の時の練習試合は完敗した。日本一の高校に挑戦できることに感謝しながら、3年間の集大成として精いっぱい力を出して勝って終わりたい」と頼もしい。
 今季は創部8年目で初のインターハイ出場を果たしたが、2回戦敗退で不完全燃焼に終わった。その後はコロナ禍の影響で国体が中止になるなど難しい状況でも、3年生9人が残り、進路対策と両立して乗り越えてきた。GK埜川は「男子と練習してスピードのあるシュートに対応できるようになった。ディフェンスとの連係もよくなった」と手応えを口にする。
 攻守の柱は吉武と埜川。プレーにキレがあるサイド西崎涼や田中、センター里、ポスト岩永ら、個々の能力は高い。福岡大との練習試合を通じて、実戦経験も積んできた。全員で粘り強く守り、ロースコアの展開に持ち込めるかがポイントになりそうだ。得点力があるフローター太田黒は「最初から雰囲気をつくって全力でやっていく。1対1で積極的にいきたい」と意気込んでいる。

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