冬キャンプで食べたい!もつ煮大国群馬県民が教える もつ煮嫌いでも食べられる絶品レシピ

「もつ煮込み」という存在は、都市部では居酒屋のメニューで見かける程度かもしれません。しかし、群馬県では違います。もつ煮込み専門の店があり、また定食屋に入れば必ずといっていいほどもつ煮込み定食があります。そんなもつ煮込み大国群馬県でもつ煮込みを食べ続けてきた筆者が、もつ煮込み好きが満足することはもちろん、もつ煮込み嫌いでも食べられる絶品レシピをご紹介します。

もつ煮レシピの基本!どのもつを選べばいいの?そんな疑問に答えます!

123RF

そもそも「もつ」ってなんなんだ!いろいろ種類があるけれどどれを買えばいいのかわからない!そう思った人もいるかと思いますので解説します。

「もつ」とは臓物(内蔵)のことです。臓物の総称を「もつ」と呼びますが、一般的には量の多い大腸、小腸のことを指すことが多いようです。ちなみに、ホルモンは「捨てるもの(ほおるもん)」からホルモンと呼ぶようになったとか。

あと、特殊な話ですが、一部地域では昼飯のことを「スコップ洗い」と呼ぶ年配者もいます。大昔の工事現場で、スコップを鉄板代わりに使ってホルモンを焼いて食べていたことから「スコップ洗い」と呼んでいるそうです。

臓物関係でいろんな隠語があって面白いですね。

話を戻すと、もつ煮込みに使用するもつは、一般的には豚の白もつ(大腸、小腸)を使用することが多いです。

豚の白もつに比べると手に入りにくいですが、牛のもつ(大腸、小腸)を使ってもつ煮込みを作ると、豚より臭みが少なく美味しく作ることができます。是非、牛のもつが手に入った時はチャレンジしてみてください。

冬キャンプでもつ煮を作ってみよう 絶品もつ煮レシピでは「下処理」が一番大切!

今回作るもつ煮込みは、もつ煮込み好きが満足することはもちろん「もつ煮込み嫌いでも食べられる」をコンセプトに作ります。

「自分はもつ煮込みが好きだけど、家族があまり好きじゃなくて……」なんて人も多いはずなので、そういった人が冬キャンプなどで試してみてほしいレシピです。

もつ煮込みが嫌いな人の多くは「もつの臭み」に苦手意識を持ってしまっています。そのため、もつ煮込みを作る際には臭みを取り除くための下処理がとても重要になります。

下処理でしっかりと臭みを取り除くことで、もつ煮込み嫌いでも食べられるもつ煮込みを作ることが出来るのです。

それでは、下処理の方法を詳しくご紹介していきます。

もつの下処理その1「煮こぼす」

筆者撮影:煮こぼし

沸騰したお湯にもつを入れて煮こぼします。煮こぼすとは、もつを煮てから、煮汁を捨てる作業のことです。10分ほど煮てから煮汁を捨てる煮こぼし作業を2回行います。

もつの下処理その2「もつの脂を取り除く」

筆者撮影:取り除く脂

もつの内側についている脂を手で取ります。もつの臭みの原因はこの脂です。この脂を取り除くことで、臭みのないもつ煮込みを作ることができます。

また、汁に溶けだす脂も少なくなるのでヘルシーになり、汁まで美味しく飲み干すことができるようになります。

もつの下処理その3「煮こぼす」

筆者撮影:脂を取り除いたもつ

脂を取り除いたら最後にもう一度煮こぼして、下処理の完了です。

下処理が終わったらいざ調理!冬キャンプで食べたい絶品もつ煮レシピの材料と作り方

もつの下処理が終わったら、もつ煮込みを作っていきましょう。必要な材料は以下の通りです。

筆者撮影:材料

材料

  • 下処理した白もつ:1kg
  • 人参:1本
  • 大根:2分の1本
  • こんにゃく:300g
  • 生姜:一片
  • ニンニク:2片
  • 玉ねぎ:1個
  • 味噌:大さじ7
  • 醤油:大さじ3.5
  • 酒:大さじ3
  • みりん:大さじ3
  • だし汁:1.5L

それでは、作り方を解説していきます。

もつ煮込みの作り方その1「具材を切りそろえる」

人参・大根・こんにゃくを好みの大きさに切ります。切り方はなんでもいいですが、もつと同じくらいのサイズに切り分けると食べやすいです。

玉ねぎ・ニンニク・生姜はみじん切りにします。

もつ煮込みの作り方その2「玉ねぎ・ニンニク・生姜を炒める」

筆者撮影:炒める

玉ねぎ・ニンニク・生姜を鍋に入れ、玉ねぎが飴色になるまで弱火で炒めます。

もつ煮込みの作り方その3「具材を煮込む」

炒めた具材の中に切り分けた人参・大根・こんにゃく・下処理をしたもつ・だし汁を入れて1時間煮込みます。

もつ煮込みの作り方その4「味付けをして更に煮込む」

筆者撮影:煮込み

用意した味噌・醤油・酒・みりんを入れて、更に30分煮込みます。 調味料は入れる前に合わせておいて、味噌をしっかり溶かしておくと馴染みやすいです。

もつ煮込みの作り方その5「完成」

筆者撮影

味見をして、塩気がちょうど良ければ完成です。

ここから更に1晩寝かせると、もつに味が染み込んでより美味しくなるので、味の変化を楽しみながら召し上がりましょう。

群馬県に訪れたら必ず食べたい!もつ煮の名店「永井食堂」

今回はもつ煮込みの自作レシピを紹介しましたが、実は、群馬県のもつ煮込みを語る上で外せない店があります。それが、永井食堂です。

永井食堂の人気は、連日長蛇の列を生み出し、国道17号にもつ煮込み渋滞を発生させるほどです。食欲を刺激する濃い味付けに中毒性があり、訪れた多くの人がお土産用のもつ煮込みを買って帰ります。

筆者おすすめメニューは、もつ煮定食のもつ大盛りとポテトサラダです。二郎風に「もつ定もつ大盛りポテサラ」と、注文するとスムーズに出てきます。(個人の感想です)

もつの大盛りは普通盛りの180円増しでもつが倍量なるので、いっぱい食べたい人には大変お得です。また、永井食堂のポテトサラダは、もつ煮込みの濃い味付けに合わせてあっさり系で味付けされており、もつ煮込みとの相性抜群でとても美味しいです。

群馬県を訪れた際は是非、食べに行ってみてはいかがでしょうか。永井食堂は営業時間が長いので、並ばずに食べたい人はお昼時をずらして来店することをオススメします。

▼永井食堂のもつ煮は通販でも買えます!

もつ煮大国群馬県民直伝の絶品もつ煮レシピで冬キャンプを楽しもう!

筆者撮影:完成

もつ煮込みを作るとなると煮込み時間が膨大にかかるため、家で作るのはハードルが高いと思います。しかし、そんな料理だからこそ、キャンプ飯に向いているのです。

キャンプ場という時の流れがゆっくりとしている場所で、時間に余裕がある時だからこそ、気兼ねなく長時間に及ぶ煮込み料理にチャレンジしやすいはず。

また、家だとガス代がかかってしまいますが、キャンプ場なら焚き火のついでに鍋を火の上に置いておけばいいだけです。これでガス代の節約にも繋がります。

寒い冬空の下で焚き火にあたりながら熱々のもつ煮込みを食べて温まり、ビールで喉を潤す。最高ですね。ストーブ

是非、絶品もつ煮込みを作って、冬キャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。

絶品もつ煮レシピで冬キャンプを楽しもう!あわせて読みたいおすすめ記事

© ハピキャン