伊勢うどん・松阪牛にぎり・赤福餅・・・伊勢神宮「おはらい町」で食すべきグルメ8選

お伊勢参りの楽しみといえば、おはらい町グルメ。手軽に食べられるワンハンドフードやスイーツは食べ歩きにピッタリ! ですがお財布とお腹には限りがあるもの……。そこで今回は、2日間にわたっておはらい町グルメを食し続けた筆者が「絶対にハズせない!」と思う激推しアイテムをご紹介。ぜひ食べ歩きのご参考にしてくださいね。

赤福の「赤福餅」

のっけからド定番ですみません。まずは「赤福」から。創業は宝永4年(1707年)という老舗中の老舗です。ちなみに宝永4年は富士山が噴火した同じ年、あるいは八代将軍吉宗「享保の改革」の9年前ですからその歴史の長さに驚くばかり。

今や伊勢市はおろか中部地方各所で入手できる「赤福餅」ですが、本店では作りたてを味わえるのが魅力。いつもの折詰との違いをぜひ体感しましょう。

店内では女性職人が赤福餅を作る様子も見学できます

赤福餅2個に番茶がついた「盆」(230円)

滑らかなお餅ときめ細かい餡子のハーモニーが織りなす作りたての赤福餅。折詰よりもお餅が柔らかく、しっとり感が際立っているように感じられます。お箸でいただくのは、お餅がかつて食事であった頃のなごりとか。五十鈴川を望む縁側は情緒たっぷり。古に想いを馳せながら甘美な時間を楽しみたいところ。

赤福本店

住所:〒516-0025 三重県伊勢市宇治中之切町26

TEL:0596-22-7000

営業時間:0596-22-7000

定休日:無

URL:https://www.akafuku.co.jp

へんばや商店の「へんば餅」

続いては長き歴史を誇りながら、赤福の影にその存在が隠れがちなへんばや商店。安永4年(1775年)に創業した和菓子店で、ここ伊勢おはらい町店を含む4店を展開しています。その昔、馬を返す船着場にあったため「へんば」の名がついたとか。

「へんば餅」(160円/2個)

つるりとしたお餅の中には甘さ控えめのこし餡が。歯が跳ね返るほどのもっちりした弾力感がたまりません! 焼き目の香ばしさもアクセントなって、シンプルながら奥深いおいしさ。現在はコロナ禍により中止されていますが、通常はお茶付きでイートイン可能のようです。

へんばや商店 おはらい町店

住所:〒516-0026 三重県伊勢市宇治浦田1丁目149-1

TEL:0596-25-0150

営業時間:9:00~17:00

定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)

URL:https://henbaya.jp

伊勢牛若丸の「松阪牛にぎり」

伊勢に来たなら、三重県が誇るブランド牛「松阪牛」も気になるところ。肩肘張らずに楽しみたいという人におすすめなのが「伊勢 牛若丸」のテイクアウト用松阪牛にぎり。カルビなら2巻で1,200円とお手頃プライスで味わえますよ。

「松阪牛にぎり カルビ」(1,200円/2巻)

オーダー後に炙られる松阪牛カルビは脂がほんのりとろけ、格別の艶感を湛えます。驚くべきはその柔らかさ! 口に入れた瞬間にふわりとほぐれ、濃厚な旨味が広がります。トッピングのワサビと霜降り肉がお互いに引き立て合い、悶絶するおいしさ。お皿代わりにえびせんが使われているというエコなスタイルもポイント高し。

伊勢牛若丸

住所:〒516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町63

TEL:0596-27-6805

営業時間:9:00~17:00

定休日:無

ふくすけの「伊勢うどん」

江戸時代、全国各地から訪れる参拝者に振る舞われていた、伊勢うどん。古の人々になった気分でうどんを味わえるのが「ふくすけ」です。佇むのはおはらい町のほぼ真ん中にある、江戸時代の街並みを再現したおかげ横丁。外観はその昔、伊勢街道で人気を博したうどん店「豆腐六」をイメージしているそう。

「伊勢うどん」(510円)

極太でふんわり柔らかいのが特徴の伊勢うどん。その理由としては「客を待たせないために常にうどんを茹で続けていた」「長旅で疲れた体には消化の良い柔らかい麺が適していた」といった説が有力だとか。

麺とタレをよく混ぜていただくのが伊勢スタイル。たまり醤油、昆布、鰹節がベースとなったタレは見た目ほど塩辛くなく、驚くほどあっさり。極太の麺は柔らかくふわふわ。タレとの馴染みも良く、一口食べれば魚介の芳醇な風味が鼻に抜けます。「うどん=コシ」という概念が覆されること間違いなしの一品!

ふくすけ

住所:〒516-0025 三重県伊勢市宇治中之切町52

TEL:0596-23-8807

営業時間:10:00~17:00

定休日:無

URL:https://okageyokocho.com/main/tenpo/fukusuke/

岡田屋の「伊勢うどん」

由緒正しき伊勢うどんは食べ比べてその個性を感じるのもいいでしょう。こちらはおはらい町に面した「岡田屋」。昭和28年創業の伊勢うどん専門店です。

「伊勢うどん」(500円)

麺はふくすけよりもさらに太めでもっちり感が際立ちます。柔らかいながら、弾力もあるので喉越しがなんとも心地いい。一晩寝かせるという自家製ダレは煮干しの香ばしさが主張し、重層的な旨味が印象的です。とにかくタレが美味で一気に完食してしまいそうなおいしさ!

岡田屋

住所:〒516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町31

TEL:0596-22-4554

営業時間:10:30~17:00

定休日:木曜日(祝日の場合は営業)

URL:https://www.ise-cci.or.jp/iseudon/html/shop_detail.php?id=20151215112437

フルーツラボの「フレッシュジュース」

こってり系グルメで胃をリフレッシュさせたい時におすすめのが「フルーツラボ」。地元産をはじめ旬の果物を使ったフレッシュジュースを楽しめるスタンドです。おかげ横丁のやや奥まった場所にあるので隠れ家感があるのも◯。

ショーケースには色鮮やかな果物が勢ぞろい。好みのアイテムを選んで店員さんに伝えましょう。

「極早生みかん」(430円)

三重県産のみかん100%ジュースは清涼感あふれるみずみずしさ。素材の栄養素を壊さないように、低速回転のジューサーを使っているそう。このほかノンアルコールの「ゆず甘酒」や、8種の果物で仕立てる「濃厚ミックスジュース」など、カラダが喜びそうなメニューも充実しています。

おかげ横丁 フルーツラボ

住所:〒516-0025 三重県伊勢市宇治中之切町52

TEL:0596-23-8830

営業時間:11:00~17:00

定休日:無

URL:https://okageyokocho.com/main/tenpo/fruitlab/

横丁焼の店の「横丁ぱんじゅう」

伊勢で明治時代から親しまれてきたおやつ「ぱんじゅう」が楽しめるのがここ「横丁焼の店」。

「横丁ぱんじゅう」(80円)

表面がカリッ、中はふんわりした生地の中にはこし餡がたっぷり。初めて食べるのに懐かしさを感じる素朴な味わいです。三重県産の小麦や北海道産あずきを使用するなど、シンプルながらこだわりがひしめきます。

横丁焼の店

住所:〒516-0025 三重県伊勢市宇治中之切町52

TEL:0596-23-8855

営業時間:9:30〜17:30

定休日:無

URL:https://okageyokocho.com/main/tenpo/yokotyoyaki/

くりの里の「焼き栗」

最後にご紹介するのは、おかげ横丁の真ん中にある「くりの里」。焼き栗の甘く、香ばしい匂いにつられて思わず立ち寄ったことのある人も多いかもしれませんね。

「焼き栗 小」(500円)

この日の栗は熊本県産の銀寄栗。ふくよかで上品な甘味とホクホク感は感動モノでした。粒が大きく食べ応えも抜群。冷蔵で2日ほど保存可能なのでお土産にも最適ですよ。

くりの里伊勢おかげ横丁

住所:〒516-0025伊勢市宇治中之切町 おかげ横丁内

以上、筆者が本気でおすすめするおはらい町グルメをご紹介しました。お伊勢参りのお供にしてもらえればうれしいです。

[All photos by Nao]

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