【世界のお正月の過ごしかた】ニューヨーカーに聞いてみた各国の素敵な風習

いよいよ2022年。日本では情緒に満ちたお正月の風習がありますが、海外でもその国独自のお正月の風習があります。そこで今回は、ニューヨーク在住の筆者が、ニューヨーカーにアメリカ及び彼らの故国のお正月について聞いてみました。それぞれ新年に幸運を祈り、希望を抱いた風習は興味深いものがあります。日本の風習と似ているものもありますよ。

「米ニューヨーク」のお正月 大晦日はパーティへ

筆者の住む米ニューヨークでは、例年大晦日の夜に友人や家族で集まり、新年を待つ「カウントダウン・パーティ」に行くことが多いようです。パーティは個人宅の場合も、レストランなどで行う場合もあります。新年の朝方自宅へ帰り、飲み過ぎ食べ過ぎで、元日はダラダラ寝正月。3が日がお正月の日本とは違い、1月2日からは何事もなかったように平常に戻ります。

「ブラジル」のお正月 白い服を身につける

ブラジルのお正月の風習は、とてもユニーク。まず、純潔、平和、幸福を表す「白い服」を晴れ着として身に付けます。そして年が明けると、海の女神に対する感謝のため「海に行き」、新年の願掛けをして「波を7回飛び越える」そうです。

「チリ」のお正月 新年までにぶどうの粒を12粒食べる

チリでは新年を知らせる鐘が鳴ると、来る年の幸運を願って「ぶどうを12粒」食べます。12粒のぶどうは12カ月を意味し、鐘が鳴り終える前に食べ終わると、幸福な一年になると言われています。日本の年越しそばと似ているかもしれませんね。

また、経済的な成功を祈る風習には、「靴の中にお金を入れる」、「レンズ豆を食べる」などがあります。レンズ豆はその形が硬貨に似ていることから、「お金持ちになれるように」との願いを込めて食べるそうですよ。

恋愛運を高めるには、「黄色の下着を身に付ける」風習があります。恋人の欲しいあなたは、真似をしてみるのも良いかもしれませんね。

「エルサルバドル」のお正月 家族や友人と個人宅に集まる

大晦日に家族や友人で個人宅に集まって御馳走(チキンやビーンズ)を食べシャンパンを飲み、皆で新年のカウントダウンをして、ハッピーニューイヤーと言い合います。子沢山のエルサルバドル人はファミリーが集まると、大人数で賑やか。家族の絆を大切にするお国柄が感じられます。

「韓国」のお正月 隣国だけに日本にそっくり!

韓国のお正月は、薄切りにしたお餅のスープ「トックッ(Tteokguk)」を食べます。日本のお雑煮とそっくりですね。トックッは、お誕生日の時にも食べることがある「ハレの料理」だそうですよ。

また、子どもは家族の年長者に新年の挨拶をし、お金をもらいます。この風習も日本の「お年玉」と同じですね。

2021〜2022年タイムズスクエアのカウントダウンは開催

ニューヨークでは、連日オミクロン株の感染者が増加しており、タイムズスクエアのカウントダウンの開催が懸念されていました。2021年12月23日、デブラシオNY市長より、規模を縮小して開催されることが決定しました。

写真は2013年当時のニューヨーク タイムズスクエア カウントダウン a katz / Shutterstock.com

2022年カウントダウン(2021年12月31日〜2022年1月1日)の概要

■一般公開あり

■観客は15,000人までに制限

■マスク着用要

■ワクチン接種証明の提示

■当日3pm前の入場不可

詳細はタイムズスクエアの公式サイトを確認

https://www.timessquarenyc.org/times-square-new-years-eve/nye-faq

現在の世界状況ですと、例年の風習やイベントをそのまま行えない場合もありますが、新年を祝う気持ちは忘れたくないものです。

2022年も希望を持って前進し、良い年に致しましょう。引き続きTabizineをご愛読くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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