三増峠の戦いで「陣取りゲーム」 盤面と駒に神奈川・津久井産木材

津久井産の材木を使ったボードゲーム

 戦国合戦史の中でも有名な山岳戦「三増峠(みませとうげ)の戦い」をイメージしたボードゲームが誕生し、話題を呼んでいる。相模原市緑区の津久井産木材の活用に取り組む一般社団法人「さがみ湖 森・モノづくり研究所」が制作した。

 三増峠は、戦国時代に相模原市緑区にあった「津久井城」の南方にある山地。1569年、小田原から撤退する武田勢と、それを追撃する北条勢が山岳戦を繰り広げた舞台として知られている。

 ボードゲームは、武田氏と北条氏の合戦をイメージした陣取りゲーム。津久井産材のケヤキを使用した盤面を戦場、両氏の家紋が印刷された駒を兵に見立て、対戦では陣地を取り合う。

 同研究所は津久井産材に親しんでもらおうと、木材を活用した家具や木工品を製作、販売している。近年は著名な建築家がインテリアとして活用したり、公共施設に使用されたりと注目が集まっている。

 同研究所の淵上美紀子代表理事は「津久井産材を知らない方にもアピールできるきっかけになったらうれしい」と話している。

 ボードゲームは8580円。同研究所のホームページなどで購入できる。

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